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唾液の働きについてのお話

 みなさんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の田中です。  少しづつ暖かくなり春の訪れを感じるようになり、桜の季節になりましたね!みなさんはどうお過ごしでしょうか?    さて、今回は『唾液の働き』についてお話をしようと思います!みなさんは唾液がどこから出るか知っていますか?唾液は唾液腺というぶどうの房のような形状をしている唾液を作る組織から出ています。唾液腺には3大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と小唾液腺というお口の粘膜に無数の小さな唾液腺があります。主に3大唾液腺から唾液の9割が作られています。お口を潤してくれる唾液は99.5%が水分で残りの0.5%はさまざまな成分(カルシウム・リン・成長因子・ムチン・アミラーゼ・lgA ・BDNF・ラクトフェリン・ペルオキシダーゼ・重炭酸イオン)が溶け込んでできています。  そんな唾液には5つの働きがあります。紹介していきますね! ①お口を清潔に保つ!  唾液の水分が食べかすや細菌を洗い流して、お口を清潔に保つ働きをします!99.5%が水分なので洗い流すのが得意!  ▲清潔に保つことができないと細菌が繁殖しやすくなり、抗菌作用が低下、虫歯や歯周病・口内炎などの病気になりやすくなります。 ②歯を補修する!  唾液中に溶け出した(脱灰)歯の成分(カルシウム・リン)を歯の内部に戻し(再石灰化)歯を補修する働きをします!  ▲補修するのに数時間〜十数時間かかってしまうので、歯の修復のプロフェッショナルの『フッ素』を塗布して再石灰化のスピードを上げます! ③お口の粘膜を守る!  3つの成分(ムチン・成長因子・ペルオキシダーゼ)が粘膜を守ってくれます!  粘性のあるムチン(潤滑油)でお口や喉の粘膜の潤いを保ち口内炎などになりにくしてくれます!  粘膜を保護し成長因子が修復してくれます!  ペルオキシダーゼが活性酸素(免疫機能・感染防御)を過剰に産生されたのを除去してくれます!  ▲活性酸素が過剰に産生されると老化やがん(口腔がん・咽頭がん・喉頭がん)等をもたらします。タバコを吸うと活性酸素が多量に産生されます。 ④「食べる」を助ける!  唾液の水分が食べ物をまとめ(食塊形成)てくれます!アミラーゼに消化の助けを求めます!  飲食後のpHが酸性へ傾いたお口の中を重炭酸イオンの働きによって中性に戻す働きがあります! ⑤細菌・ウイルスから体を守る!  lgA(免疫グロブリンA)は実際に体に害を及ぼした細菌やウイルス・それと似た特徴をもつ細菌やウイルスに反応し粘膜に付着しないようにしてくれま  す。細菌やウイルスをブッロクする仕組みとしては①細菌やウイルスが侵入②lgAがくっつき粘膜への付着を防ぐ③唾液によって洗い流されます! 以上5つが唾液の働きでした!!この唾液の働きは唾液の量が多いほど働きが良くなります。健康な成人では1日1.0ℓ〜1.5ℓ唾液が出ると言われています! 唾液の働きを良くするために唾液の量を増やす方法としては、唾液は99.5%は水分なので十分な水分の摂取やよく噛んで唾液腺を刺激し唾液を出すことがあります!! 当院ではPOs-Ca F(ポスカ エフ)という水溶性カルシウムとフッ素が入ったガムを置いております!!このガムを噛むことによって今回紹介した唾液の5つの働きを助けてくれます!!味が3種類あり、マスカット味・ストロベリー味・ミント味がありますのでお好きな味を選ぶことができます!!虫歯になりやすいお子さんやお昼忙しくて歯磨きできない方などおすすめでした!!噛むことでお子さんの顎の成長にも良い影響をもたらしてくれますのでぜひこの機会に試してみませんか?ご興味ありましたら一度スタッフまでお声をおかけください1お待ちしております!