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マウスピースで歯並びを治す パート2

【マウスピースで歯並びを治すパート2】

 こんにちは

 中里デンタルクリニック、アシスタントの下舘です。雪が降りましたね。お足元に十分お気を付けください。2月も今週が最終週です。来月には卒業式を迎える方も多くいらっしゃると思います。記念写真を笑顔で撮影できるように、メインテナンスをぜひ受診しましょう‼︎

 

 さて、前回はアライナー(マウスピース)を使う矯正治療のメリット・デメリットについてお話ししました。今回はどんなふうに治療が進むのかをお話しさせて頂きます。

 矯正治療を選ぶときの注意点がいくつかあります。

・抜歯をともなうケースは、アライナー矯正ではなくワイヤー矯正が向いています。

・とくに4本の抜歯は必要で過蓋咬合(噛み合わせが深い)のケースは禁忌です。

・毎日20〜22時間のマウスピース装着は必須です。継続する自信がない方はワイヤー矯正を選びましょう。

・3日間装着しないとマウスピースが入らなくなり、数ヶ月分の努力が水の泡になることも。歯が元の位置に戻るのは速いので、油断禁物です。

・難症例の場合は、部分的にワイヤー矯正の装置を使わせていただくこともあります。

 

 治療を開始するまでのステップや開始後の受診頻度などの標準的なスケジュールです。

  • 治療の相談
  • 精密検査
  • 詳細な治療説明
  • 届いた設計図のたたき台(治療計画)を修正してマウスピースを発注
  • マウスピースが届き治療開始
  • 定期的に受診
  • 全セット装着終了!噛み合わせチェック
  • 治療終了!メインテナンスへ

医院によって変わりますが、このような治療の流れになります。

 

 アライナー矯正のよくある疑問・質問を少しご紹介します。

Q.食事の時は外すべき?それともつけているべき?

A.できるだけ装着時間は長くして頂きたいのですが、食事の際はできればマウスピースを外してください。つけたまま食事をすると、マウスピース内に食べ物が入り不潔になりやすいです。マウスピースをつけたまま水分補給をする際は、お水にしましょう。お水以外の飲み物は、着色がつきやすいので、控えましょう。

 

Q.マウスピースって話しにくくないですか?

A.患者様によっては、装着した最初の数日間はしゃべりにくく滴らずになる方もいらっしゃいます。ただ、マウスピースは0.5ミリほどのごく薄いプラスチックなので、多くの方は1日もすると慣れて、マイスピースを入れたまま支障なく会話を楽しんでいらっしゃいます。

 

Q.旅行先でなくしたら?踏んで壊してしまったら?

A.紛失したり、壊した時は、すぐにひとつ前のマウスピースを装着してください。前のマウスピースを2週間使ったのち、注文したスペアのマウスピースか、ひとつ飛ばしてつぎのマウスピースを装着し、既定の倍の期間使います。その後は通常の交換日数に戻りますが、詳細は歯科医院にご相談ください。

 

Q.どうしても外す必要のある仕事や行事があります。

A.アライナー矯正は、マウスピースを毎日20〜22時間使っていただくのが基本。常に携帯して、外すのはどうしての避けられない時間帯だけにして、それ以外の時間は装着してください。歯が元の位置に戻ろうとする力は大変強くて速いので、それまでの努力が無駄にならないようにしていきましょう。

 

Q.仕事や行事で、使う時間が短めになってしまったら?

A.1〜2週間ごとにマウスピースを交換する当初のスケジュールを変更し、例えば1週間程度、使用期間を延長して補います(そのぶん治療期間が延びてしまいます)詳細については歯科医院にご相談ください。

 

Q.装着をサボってしまい、マウスピースが入らなくなってしまったら?

A.2〜3日間使わないとマウスピースが入らなくなります。入らなくなったら、ひとつ前のマウスピースを装着してもらいます。そのマウスピースも入らなかった場合、再度お口のスキャンをして、マウスピースを作り直します。マウスピースの装着をサボりがちな方はワイヤー矯正がおすすめです。

 

 アライナー矯正の最大の弱点は、「取り外しができること」と、きちんと歯磨きをしないと「むし歯製造機」になってしまう恐れがあります。便利な反面、治療には不利ですが、「目立たない・取り外せる」はメリットでもあります。抜歯が必要になるというケースを減らせるという重要なメリットもあります。こうしたアライナー矯正ならではのつよみを生かした治療をするには歯科医院にきちんとご相談していただくことが大事です。治療についての説明を聞いて、納得してから始めましょう。アライナー矯正かワイヤー矯正か、歯並びの状態によってどちらが必須か判断が必要ですので、お気軽にご相談ください。