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レントゲン写真について

みなさんこんにちは。中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。3月も残りわずかとなり、春からの新生活への期待で、胸を躍らせている方も多いのではないでしょうか。当院の患者様の中にも、4月から進学です、就職です、そして残念ながら県外へ転勤ですという方がいらっしゃいます。出会いと別れの季節、お口の中も爽やかに張り切って頑張りましょう! さて、今回は、歯医者で必ず撮るレントゲン写真についてのお話です。レントゲンを撮るとき、専用のお部屋にご案内しますが、どのような構造になっているのでしょうか。医科の場合も同じですが、レントゲン室は、放射線であるエックス線を遮蔽する「鉛の板」で覆われています。壁だけではなく、床や天井、扉、そして覗きガラスにも、鉛が使われています。 ご存じのように、レントゲン撮影は放射線の一種である「エックス線」を用いた撮影法です。エックス線には「物質を透過する」性質があり、外側から見るだけでは確認できない、骨の状態や歯の内部を調べる手段として活用されています。ただ、物質を透過する性質があるという事は、そのままでは、放射線が撮影対象だけではなく、壁や床、天井などを透過してしまうという事です。すると、部屋の外にいる人にも放射線が届いてしまいます。そんなことがおこらないように、レントゲン室は「鉛」で覆われているのです。 なぜ鉛なのかというと、鉛にはエックス線などの電磁波を遮蔽してくれる性質があるのです。レントゲンの撮影時、ずっしりと思いエプロンを身につけていただきますよね。あの防護エプロンにも、鉛が入っています。鉛は灰色ですが、部屋にはそのような鉛色な部分はありません。実は、壁や天井をはがすと、鉛の板が埋まっています。板は分厚くて、1枚40キロ以上の重さがあります。あと、意外なところでは、一見透明な覗き窓のガラスにも鉛が使われています。「鉛ガラス」といい、こちらも放射線を遮蔽する効果があります。もちろん、ガラスが収まる窓枠にも、鉛が使用されています。このように、放射線を法定基準の線量以下に遮蔽するために、レントゲン室は厳密に施工されているのです。 今回はお口の中の知識ではなく、少し視点を変えて、レントゲンのお話をしました。お口の中を診る検査だけでは分からない、判断できないことも、レントゲンを撮ると明確に分かる事が多いので、当院では必ずお撮りします。虫歯であれば、その進行具合が分かったり、また、腫れている症状があって撮影すると、根の方に病気が見つかったり…より正確な判断をし、最善の治療を可能にするためにも、レントゲンは必須なのです。撮影した際は、実際に患者様にお見せしながら、説明をいたします。より納得した上で、治療に臨んでいただけるように取り組んでおりますので、症状がある方は我慢せず、お気軽にご相談くださいませ。