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歯が白くまだらに見えるのって虫歯なの?!

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック歯科衛生士の松田です。
2024年がスタートしましたね〜!今年一年中里デンタルクリニックをよろしくお願いいたします!皆さんのお口の中の健康を全力でサポートしていきます^^

さて、今回は歯が白く変色する「初期虫歯(ホワイトスポット)」についてのお話です。皆さんは、歯医者で磨き残し(プラーク)を取ってもらった時に、しろく歯がまだらに変色しているということを経験したことがあるでしょうか?また、お子さんの歯やご自身の歯でここだけ白いな〜と感じたことはありますか?「これは虫歯なのか?」「治るものなのか」と不安になりますよね!

結論をお伝えすると、白くなっているのは「初期虫歯(ホワイトスポット)」です。虫歯のあなが開く一歩手前の状態です。ですが、この状態なら、しっかり治療に取り組んでいただければ、穴の開いた虫歯になることは避けられます。そのために「再石灰化を促す治療」にご協力いただければと思います。

むし歯は「歯が外側から溶けて穴が開く」と思われがちですが、じつは最初に溶けるのはエナメル質の内部で、それが進むと歯の外側がボロッと崩れて穴になります。

初期むし歯は、エナメル質の内部が溶けている状態です。白く見えるのは、光の屈折率が変わっているからです。

初期むし歯になってしまっても、そこまで心配することはありません。しつかり治療に取り組んでいただければ、見た目は完全に元通りにならないまでも、穴の開いたむし歯になることは避けられます。

初期むし歯を治すには、「歯の再石灰化を促す治療」が必要になります。お口のなかでは、歯の成分が溶け出す「脱灰」と、溶けた成分が唾液の力で歯に戻っていく「再石灰化」が繰り返されてしまいます。

初期むし歯になるということは、脱灰のほうが頻繁に起きている状態ですので、これを再石灰化のほうが頻繁に起きる状態にしなくてはなりません。そうすることで、溶けていた内部が埋まっていきます。そのために大切なことは次の4つです。①歯磨きの改善、②食生活の改善、③歯磨き剤や洗口液などでのフッ素(フッ化物)の利用、④定期的な歯科受診です。
脱灰はプラークが歯に付着しているところから起きますし、ショ糖(砂糖)が頻繁にお口に供給されるほど脱灰の頻度が増します。フッ素は歯の成分を戻す唾液の働きを促し、再石灰化のスピードを加速させつつ、歯の結晶を強くします。

そして、そうした治療が効果を上げているか、むし歯が進行していないかを、歯科で定期的にチェックしてもらいます。ここまで聞いて、「でも本当に治るの?」と思うかもしれません。ですが、実際に歯が白くまだらに変色していたのが、再石灰化の治療を続けることによって3ヶ月後には一気に色が薄くなりました。6ヶ月後、1年後には初診時と比べ初期虫歯が激減したケースもあります。真剣に再石灰化をさせたり、3ヶ月に一度の定期検診に来ていただくことで初期の虫歯であれば改善することができます。
なので、しろーくなっているところが気になる方は、ぜひ再石灰化にチャレンジしてみてください!また、当院での定期検診にいらしていただいて定期的なクリーニングをして初期虫歯を予防していきましょう!