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すっぱいものは歯に良くない!?酸蝕症について

皆さんこんにちは。中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。

9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね。

皆さん体調管理にはお気をつけください!

さて、今回のお話は「酸蝕症」についてです。

皆さんは酸蝕症という歯の病気をご存知でしょうか?

酸蝕症とは、酸性度の強い食べ物や飲み物だったり、逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状になることをいいます。

食生活やストレス社会といわれる多忙な毎日との関わりが大きいので、現代人ならではの生活習慣病として注目されています。国内の実態調査では、約4人に1人が酸蝕症に罹患しているといわれているそうです。

例えば、このような方がいましたら酸蝕症のリスクになっていますので、お気をつけください!

①健康のために柑橘類や黒酢を毎日欠かさない!

健康意識が高いかたですと、すっぱい食品を積極的にとっているかたが多い傾向にあるそうです。しかし、過剰摂取は酸蝕症の原因になってしまいます。チビチビ飲み、チビチビ食べがいちばんよくありませんので、カプセルになったタイプを選ぶなどして、歯を守りましょう。

②筋トレ、ジョギングのお伴はスポーツ飲料、ビタミン飲料!

スポーツ中は唾液が乾いて自浄作用がきかず、酸蝕症のリスクが増大します。お茶か水にしましょう。どうしてもスポーツ飲料が必要な場合は飲んだ後にひと口水を飲むようにしましょう。

③赤ちゃんがぐずったら哺乳びんでジュース!

赤ちゃんの歯は軟らかく、酸にデリケートです。哺乳びんでジュースを飲ませていると、前歯の裏に酸が集中的に触れて酸蝕症の原因になります。発熱時にイオン飲料を与えるときは、飲ませた後にガーゼなどで前歯の裏側をぬぐってあげましょう。

④チューハイ、梅酒、ワインを毎晩チビチビと…!

果汁たっぷりの酸味の強いお酒が人気ですが、チビチビ飲むのは歯が酸に長く触れることになり、酸蝕症のリスクになってしまいます。また、酸性が強いお酒を口に残したまま寝てしまう寝酒にも要注意です。

もしも、酸蝕症ですと診断されたり、酸蝕症が疑われるかたは、酸で軟化した歯を歯ブラシでこすらないように、食後30分ほど置いてから歯みがきをしましょう。30分ほどすると歯を守ってくれる唾液の力が働いて、歯の硬度が戻ってくることが明らかになっています。また、歯ブラシは軟らかいものを使うのをオススメします。

今の時期は、特に熱中症対策として梅干しを積極的にとるというかたも多いと思いますが、それもリスクになりますのでご注意を!