歯ぎしりから歯を守る!
皆さまこんにちは!
今回のお話は『歯ぎしり』についてです。
無意識のうちに歯をギリギリと擦り合わせたり、
強く噛んでしまったりする噛みしめなどの歯ぎしりのことを、『ブラキシズム』といいます。
5〜15%の人が、寝ているときにブラキシズムをしてしまっていると言われています。
ここで、簡単にブラキシズムチェックをしてみましょう!
①歯がすり減って光沢(ツヤツヤ)がある
②朝起きると顎が疲れている
③夜よりも朝の方が、知覚過敏が強い
④歯が欠けたり割れたりしやすい
⑤家族に指摘されたことがある
⑥被せ物が壊れやすい
心当たりがあれば、お早めにご相談ください!
長年歯ぎしりが繰り返されることで、歯の1番外側の硬いエナメル質がどんどんすり減っていきます。
すると内側の柔らかい象牙質がむき出し状態になり、
しみやすくなったり虫歯のリスクも高まってしまいます。
ひどい時には歯が折れてしまうこともあるそうです。
また、せっかく通って治したはずの被せ物も
ブラキシズムによって壊れてしまうことがあります。
インプラントの金属まで折れてしまう事例もあるようです。
歯だけでなく、歯周病が進行する原因の1つになることもあります。
過剰な力が歯の周囲の組織を壊し、歯ぐきを支える歯槽骨が失われてしまうのです。
歯ぎしりがあると、歯周病の治療も回復が遅れてしまうことがあるようです。
現在、ブラキシズムの原因は解明されていません。
ただ、「眠りが浅い時に起きる」ということが明らかになっています。
しかし、睡眠時のブラキシズム自体を止める有効な方法はまだ見つかっていません。
そこで重要になるのが次善の策です!
そのひとつが、眠りの質を改善すること。
そのためにできることはこちらです!
①いびきの治療をする
②寝酒を止める
③タバコをやめる
④ストレスをなるべく減らす
⑤逆流性食道炎を治す
もうひとつが、スプリントの使用で力の被害を最小限に抑えるという方法です。
寝ている間、お口にスプリントをはめることでブラキシズムによって発生する力を
分散させて被害から守ります。
スポーツ用の柔らかいマウスピースとは違って硬めで、
噛み合う面もフラットになっているので力を入れて噛めないようにしてあります。
もし壊れてしまっても、修理は簡単にできますのでまずはご相談ください!
睡眠時ブラキシズムの被害を食い止めるために最も重要なのは
患者様本人の気づきです。患者様がブラキシズムを認識し、
納得してくださることが、スプリントを使って確実に被害を
減らす第一歩となります。