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「パウダークリーニング」とは?

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。段々と暖かい季節になり、桜がとても綺麗ですね。惜しいことに今年は散ってしまうのが例年に比べて早いのだそうです。お花見はお急ぎくださいね。   さて、今回の話題は「パウダークリーニング」です。   歯のクリーニングではふつう、①スケーラーや超音波スケーラーといった器具で歯石を除去したあと、②研磨ペーストをつけた回転式のブラシやラバーカップで歯の表面をみがき、③フロスを通して歯と歯のあいだを清掃します。(②と③は逆になることもあります)。 このとき、①の歯石除去のあと、②と③を行うかわりに、歯に細かい粒子のパウダーを吹きつけるクリーニ ング法があります。「パウダークリーニング」や「エアーポリッシング」と呼ばれるもので、10年ほど前から利用されてきましたが、近年、導入する歯科医院が少しずつ増えてきています。 大きさ数十μmのサラサラのパウダーを装置に入れ、スイッチを押すとノズルからシューッとパウダーと水が圧縮空気で噴射されます。このパウダーが、歯の表面や、歯と歯のあいだのプラークや着色汚れを落とします。 イメージとしては、洗車に使われる高圧洗浄機が近いですね。噴射されたパウダーと水は、バキュームで吸い取っていきます。   パウダーには炭酸カルシウムやエリスリトールなどいくつか種類があり、それぞれ効果やお口に当たったときの感触が異なるのですが、ここでは比較的使用している歯科医院の多いアミノ酸=グリシンのパウダーでご説明しましょう。 グリシンは食品にも添加されているので、お口に入っても問題はありません。甘みがあり口当たりもよいため、クリーニングを受けた患者さんが驚かれることも多いです。 粒子の大きさは65μm〜25μm。これだけ細かいと、歯の表面を傷つけずに汚れを落とせますし、被せ物の表面にも傷をつけません。歯ぐきが腫れていて敏感なかたにもやさしい当たり心地となります。「クリーニング後の舌触りが違う」「すごくツルツルになるので食事するのがもったいない」と喜ばれる患者さんもいらっしゃいますね。   ちょっと特別なプロケアであるパウダークリーニング。当院ではこの「パウダークリーニング」によるメンテナンスを採用しています。「GBT」という最新の予防システムを導入していますので気になるかたはぜひ、お声掛けください。ただ、重度の呼吸器系疾患のあるかたは使用を控えた方がよい場合があります。パウダークリーニングに限りませんが、歯科受診の際には持病の有無やお薬について、あらかじめにお伝えくださいますようお願いいたします。