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歯周病は歯を失う怖い病気?

こんばんは!中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。最近、日中と夜の寒暖差で体調を崩す方が多いように思います。今月末にはゴールデンウィークも控えていることですし、なんとか体調管理をして楽しい連休を過ごせるようにしたいですね。 さて、今回は予防の常識・非常識がテーマです。 みなさんご存知、歯周病についてですが、「歯を失う怖い病気」というイメージが強いように思います。ですが、テレビのCMなどで見られるように、短期間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまうことは通常ありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割、進行しやすい人は1割で、残りの8割の人はゆっくりと進行していきます。 歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、その分早く手が打てます。そのためには、歯科医院で定期的に検診を受けることが大切です。もし歯周病になっていて治療を受けたのなら、治療が終わった時が歯を守る新たなスタート地点です。再発を予防するために、定期健診に通いましょう。 年に4回ほどの定期検診も重要ですが、日々のご自宅でのケアがさらに重要になってきます。歯ぐきの溝の中はプラークという細菌のかたまりが溜まりやすい場所で、溜まったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意して磨いている方も多いと思います。ですが、歯ブラシでは溝の中のプラークは完全には取りきれません。しかも、溝の中に無理にブラシの毛先を入れて磨くことを続けると、歯ぐきが傷ついて痩せ、むし歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。 歯ぐきを傷つけずに綺麗にプラークを取り除く磨き方を、歯科医院でぜひお話を聞いてみてください。歯ぐきの深い溝や歯周ポケットの中の掃除もお任せください。歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシで磨くことと、むし歯予防のためにフッ素濃度の高い歯磨き剤を使うこともとてもおすすめです。 また、タバコは歯周病の進行を速めます。他の歯科医院で約4,800人の患者さんの喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度・重度歯周病の方の割合が、30代の喫煙患者さんと、40代の非喫煙患者さんでは同じくらいとなりました。40代の喫煙患者さんと50代の非喫煙患者さん、50代の喫煙患者さんと60代の非喫煙患者さんでも同じような割合でした。 つまり、タバコを吸っている人は吸わない人より10年歯周病の進行が速くなると言えます。加熱式タバコも同様です。歯周病を予防したいのなら、タバコはきっぱりやめるのをお勧めいたします。 今回は歯周病の予防についてお話ししましたが、ぜひお口の健康管理にお役立てくださいませ!