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フッ素のはたらき

こんにちは。 中里デンタルクリニック.アシスタントの目時です。   夏休みに入りましたね! 水分補給を忘れずに、楽しみましょう!   さて、今回のお話は『歯磨き剤』についてです。 フッ素が虫歯予防に効果があることは、聞いたことがあると思います。 これまで日本の歯磨き剤のフッ素は、1000ppmF以下の濃度で配合するように決められていましたが、1500ppmFまで配合できるようになったのです。 これは国際基準と同じ量です! (市販で販売される際には、1450ppmFのものが多いです。)     では、フッ素の効果について詳しくおさらいしましょう。 効果は、大きく分けて3つあります。   ①歯の再石灰化を促進 唾液の中に溶け出した歯の成分、カルシウムとリン酸が歯に取り込まれやすくなり、歯が修復されるスピードが増して、修復される量も多くなる。   ②虫歯菌の活動を抑えること フッ素には抗菌作用があるため、菌の活動を抑える働きをしてくれる。   ③歯質を硬く丈夫にする フッ素とともに修復された歯の結晶は、元の歯よりも硬くなるので、丈夫な歯になる。     フッ素自体はとてもいいものですが、6歳未満のお子様は歯の形成期のため、継続的に使うと歯に白斑が現れることがあるようです。6歳以上であれば、問題ありません! 1450ppmFの使用量は6歳〜15歳では1cm、15歳以上では2cmを目安にお使いください。     歯というのは、実は、食事のたびに溶けています。それでも歯が無くならないのは、唾液に溶け出したカルシウムなどが、唾液の力で歯に戻って補修されているからなのです。 この補修のスピードが溶けるスピードに追いつけば、虫歯になることはありません。 ということは、補修のスピードを上げてくれるフッ素は、初期虫歯の治療にも効果があるということなのです!素晴らしい!     また、フッ素は「象牙質」を守ってくれます。 歯の一番外側にあるのは、体の中でも一番に硬い「エナメル質」という組織。 そのひとつ内側にあるのが、柔らかくて虫歯に弱い「象牙質」です。   詰め物の中や、歯茎が痩せてしみる場所、そこは剥き出しになった象牙質なので虫歯の進行がとてもはやいです。 フッ素は、その象牙質を虫歯から守る働きをしてくれます。   フッ素の効果をより引き出すには、高濃度フッ素配合の歯磨き剤を「毎日」使うことです!そして、使った後はうがいのしすぎ注意してください。フッ素がなるべくお口に残るようにしてみましょう。 フッ素はお口の中に長くとどまるほどよく働きます。そのため、唾液が少なくなる就寝中にお口にあるようにすると、唾液に流されず効果が高まりやすいです!寝る前に使ってみてください。   中里デンタルクリニックでも、高濃度フッ素配合の歯磨き剤を取り扱っておりますので、お声がけください!