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転んだ!ぶつけた!子供の歯のケガについて

こんにちは!中里デンタルクリニック.TCの畑中です。最近は暑い日が続きますが、皆さま夏バテにはなられていませんか?学校に通っている子どもたちは夏休みに入りますます元気いっぱいになっているかと思います。子どもたちといえば転んだりすることがたくさんあると思います。よく足などを擦ってしまったときには消毒して絆創膏をしますが、それが口になったとき皆さまはどのように対応していますでしょうか。今回は歯のケガについてお話ししていきたいと思います。     歯をケガすることの多い年齢は乳歯では1〜3歳、永久歯では7〜9歳が多く見られます。小さい子だと顔から転ぶ子もいますので多い傾向があるのかもしれません。歯のケガのダメージは、実は見える部分だけにとどまらないことがあります。歯ぐきや歯を支えるアゴの骨、乳歯をケガした場合は永久歯の芽にダメージ及んでいることもあります。そしてそのダメージは、ぶつけた直後ではなく時間が経ってわかることもあります。     お子さまが転んだりして、歯をぶつけた場合保護者の方は迷いなく歯医者を受診されると思いますが、そうでない場合たとえば「出血がない」「痛がっていない」という場合は迷うこともあるかと思います。ですが、注意が必要です。血が出ていなくても歯の根っこや歯の周りの組織にダメージが及んでいることもありますし、しばらくしてから痛みが生じることもあります。また、お子さんが歯をぶつけて乳歯が抜けてしまったときに、「少ししたら生え変わるからいいかな」と考える方もいらっしゃると思いますが、これは絶対NGです。歯が抜けるほどのケガというのは、相当な力が歯と歯周組織にかかっているということになります。そのため、乳歯の奥で成長している永久歯の芽に、そのダメージが及んでいることもあるのです。     見えない部分へのダメージはレントゲンを撮らないと確認することができませんので、出血や痛みがなくてもぜひ歯科を受診して、検査を受けていただければと思います。速やかに歯科医院を受診していただくと、その分治療がうまくいく可能性も高まります。歯が欠けたり折れたりしたとき、手元に折れた歯がきちんとある場合は、牛乳に入れるなどして乾燥を防ぎ歯科医院にお持ちください。歯の神経を守るために1日以内に受診をすることをおすすめします。半日くらい経つと痛みが強まることもあるので、放置は危険です。抜けた場合に関しては時間との戦いになるので(お子様の場合は知慮の成功率が高い時間は3時間と言われています。)こちらも乾燥させずに受診を急ぎましょう。     これらのようにその時になるとパニックになるとは思いますが、落ち着いてすぐに歯科に受診をしていただけたらと思います。