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削る治療を減らしたい!そんな時はメインテナンスがお役に立ちます!

みなさんこんにちは。中里デンタルクリニック.です。遂に八戸でも雪が降り始め、本格的に冬に突入です。インフルエンザも流行しています。体調には気をつけてくださいね!   今回はメインテナンスの力についてお話しします。   子供の頃に削って詰めた歯がいつしか傷んでクラウンになり、その後、噛む力で疲労して折れた…というような経験はありませんか?実は歯は、削って歯質が少なくなるほど、噛む力対する耐久性が弱くなっていき、治療のやり替えも増えてしまうのです。そうならないためには、まずは治療の連鎖の原因になりやすい『歯の詰め物』を減らすことが先決なんです。   一度削った歯はデス・スパイラルになりやすいです。デス・スパイラルとは治療の連鎖のことです。例えで紹介していきます   6歳:臼歯が生えてきて、生えたての歯は軟らかく無防備。虫歯になりやすいです。 10歳:汚れのたまりやすい場所に虫歯ができてしまいました。象牙質まで拡がったため、小さな詰め物が入りました。 その後、新たな虫歯が汚れての溜まりやすい場所に、大きく拡がりました。 16歳:象牙質まで大きく虫歯にが拡がったため、小さな詰め物では治せず、今度はインレーが入りました。 その後、詰めたところの周囲が、噛む力で傷んで欠けました。 32歳:欠たところから入った細菌に神経が感染。神経を取ってクラウンをかぶせることになりました。 その後クラウンを支えていた歯根に疲労が溜まり、ついに折れてしまいました。 48歳:折れた歯は抜歯に。ブリッジが入りました。 その後強く噛んだらブリッジの支柱にしていた歯が割れてしまいました。 56歳:割れた歯は抜歯に。インプラントや部分入れ歯が入りました。   メインテナンスを受けることで、そもそもの治療のきっかけの詰め物を減らすことができれば、将来にわかっての歯の苦労が減り、治療にかかる費用もグッと違ってきます。   具体的にメインテナンスとはどんなことをするのでしょうか。   当院では以下のことを行なっています ①問診 ②主訴があればそこの確認 ②お口の写真を撮る ③虫歯、歯周病の検査 ④患者さんに説明 ⑤歯磨き指導 ⑥クリーニング   患者さんのお口の状態によって変わりますが、基本的にはこれを1日で行います。   では、メインテナンスの効果はどのくらいあるのでしょうか?とあるデータでは、子どもの頃から10年以上メインテナンスを受けたひとは、虫歯にで詰めた歯が、メインテナンスに通っていない人に比べて3分の1~4分の1ですんでいると言われています。また、治療した歯が多いと、治療のやり替えなど治療の回数が多くなるだけでなく、大きな治療が増えやすく、治療費の積算額もアップしがちです。治療した歯が11本以上の人は0~5本の人より10年間に払った治療費は約4.3倍多くなります。永久歯が生え始める頃からメインテナンスを定期的に受けていればら多くの方が永久歯に入る詰め物を格段に減らすことができます。虫歯に菌が多くハイリスクなお子さんでも、しっかり予防(毎日の歯磨きと食習慣の改善、フッ素、シーラント)をしていけば、歯を削らずに成人することは十分可能です。特に中高生は最も詰め物の増えやすい危険な時期。それは永久歯の奥歯が生えたてで成熟していない上、部活動や塾通いで忙しく帰宅は遅くなり、食事が不規則になる上、間食も自由になり、歯磨きもさぼりがちです。こうした変化が虫歯のリスクを大きくさせます。長期休みを上手に利用してメインテナンスをし、虫歯から守ることができれば歯で苦労しない人生を手に入れることができます。   虫歯を穴が開いてから見つけるのではなく、穴が開く前に白濁した初期虫歯を見つけ、予防処置をし、歯磨きや食習慣の指導をして詰めた歯を減らすのが歯科医院の役割。しかしこうした予防型の診療を実現するには定期的においでいただくことが大前提になります。穴が開く前に虫歯を止めて詰め物を減らすため、是非メインテナンスにおいでください。