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歯を抜いた後の治療の選択肢について

こんにちは! 中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。 7月下旬だというのに、夏を満喫できていない気がするのは、長い梅雨と、コロナのせいでしょうか。当院での感染対策は万全ですので、皆様の歯の健康のためにもぜひ、安心してお越しくださいませ。 さて、今回は歯を失いかけた方にアドバイス、『歯を抜いた後の治療の選択肢』についてお話させていただきます。どのような治療法があるのか、その選択肢とそれぞれのメリット、デメリットについて、基本的な特徴を分かりやすく整理してみました。大きく分けて3通り、ご紹介していきます。 【その1:ブリッジ】 《メリット》 ・ガッチリと固定されるので、違和感が少ない。 ・噛む力が落ちない。 ・審美性を重視したブリッジの場合、自然な見た目に回復する。 《デメリット》 ・支えの歯を作るには、歯を削る必要がある。(ただし、支える歯にすでに被せ物が入る場合は、新たに削る必要はない。) ・支える歯の負担が大きくなるため、支える歯が傷んでしまうこともある。 ・部分入れ歯よりも適応症例を選ぶ。 ・連結型なので汚れが溜まりやすく、きれいにお手入れするには慣れが必要。 【その2:部分入れ歯】 《メリット》 ・どの歯を失った場合でも治療ができ、多くの患者様に適応可能。 ・歯をあまり削らなくて済む。 ・比較的費用や時間がかからない。 ・取り外し式であるため、お手入れが楽。 《デメリット》 ・使い慣れるには努力が必要。 ・噛む力が弱くなる。 ・治療後に調整が必要。 ・クラスプをかける歯など、固定源になる歯に負担がかかる。 ・安定した部分入れ歯にするために、クラスプをかける固定源の歯の形を削って整えることがある。 【その3:インプラント】 《メリット》 ・自立するため、周りの歯に負担をかけずに済む。 ・周りの健康な歯を削る必要がない。 ・噛む力が落ちない。 ・違和感がほとんどない。 《デメリット》 ・手術が必要。 ・治療費が高価。 ・治療期間が長い場合がある。 ・あごの骨が足りない場合は、オプションで骨を増やす治療(再生療法)が必要。 ・セルフケアのレベルアップが必須。 ・歯科医院での定期的なメインテナンスが必須。 以上、あまり難しくならないようにまとめましたが、いかがでしたでしょうか。まずは、どの治療法がご自分に合うかを考えてみて、いま何に困っておられるのか、どのようなご希望があるのかを、当院にお気軽にご相談くださいませ。 最後に、「予防」の大切さについて、さらりとお伝えしたいと思います。歯を抜いた後、無事にブリッジや部分入れ歯を入れたとしても、支えている歯がむし歯や歯周病になってしまったら、その治療はダメになってしまいます。インプラントも同様で、歯ぐきや骨に炎症(インプラント周囲炎)が起きてグラグラになったら、使えなくなってしまいます。1本失った後、これまでと同じやり方で歯磨き等していては、2本、3本とドミノ倒しのように歯を失ってしまいます。歯を失った原因をしっかりと理解し、これから先、どうすれば歯を守れるのか、予防のための指導や、経過観察や予防処置、クリーニングを定期的に受けて、私たちと一緒に歯を守っていきましょう!