皆さん、こんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。
今回は歯の根っこの治療についてのお話です。
根っこの治療とは、根っこの奥深くに細菌が入り込んで神経が膿んでしまったり、
神経の通っている菅のなかが細菌で汚れてしまったときに、歯を救うために行う
治療のことです。
この治療がうまくいくと、歯を抜かずに使い続けることができるのです!
根っこの治療は、「かき出す、殺菌する、封をする」の3ステップで進んで
いきます。
〜ステップ1 「かき出す」〜
①大きなむし歯ができ、神経が細菌に感染して膿んでいると、そのまま炎症が
広がっていき、歯を抜かなければいけなくなってしまいます。
②そこで、歯のなかを掃除する道具を使って、膿んだ神経をかき出し、歯のなかで
繁殖した細菌を減らしていきます。歯を痛めないように細心の注意を払って行って
いきます。
〜ステップ2 「殺菌する」〜
③神経をかき出した菅のなかを薬剤できれいに洗います。
④消毒薬を詰め、新たな細菌が入らないように仮の封をします。約2〜3回の通院で
②③④を行い、念入りに殺菌していきます。
〜ステップ3 「封をする」〜
⑤十分に殺菌ができたところで、空洞になった菅の封鎖のためにゴム状の詰め物を
します。
⑥しっかりと丈夫に封鎖し、その上に被せ物を支える台(支台)を作り、そこに
被せ物を被せていく形になります。
そして、根っこの治療を進めていくにあたって、4つのアドバイスがありますので、
ご説明します!
①『治療後の痛みや違和感は6〜7割の方が経験します』
治療を受けると起こる痛みや違和感は珍しいことではありません。
我慢できないような痛みでなければ、2〜3日様子をみることをおすすめします。
②『痛みを我慢せず、薬は早めに飲みましょう』
痛みを我慢すると、痛みに対する感覚が敏感になってしまって、痛み止めが効き
にくくなります。ですので、早めに飲むようにしましょう。
③『予約の間隔をあまり空けないようにしましょう』
治療の間隔が1ヶ月以上も空くと、封の隙間から細菌が入り、それまでの治療が
無駄になってしまうことがあります。治療は間を空けずに終わらせましょう。
④『根っこの治療中は、治療した歯ではあまり噛まないようにしましょう』
内部を治療中の歯は本格的な補強がされていませんので、噛む力で割れてしまう
ことがあります。また、噛んだ刺激が痛みを誘発してしまうこともありますので、
お気をつけ下さい。
根っこの治療は、どうしても回数がかかってしまう治療ですが、歯を残す為にも通院
のご協力をお願い致します!