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歯周外科治療とは?

こんにちは。中里デンタルクリニック.です。 季節の変わり目で体調を崩しやすいですが、手洗いうがいでばい菌を 退治しましょう!   さて今回は、『歯周外科治療』についてのお話です。   自覚症状が出にくく、ジワジワと進行していく歯周病は、 気づいた時には重症になっていたということも多いようです。 しっかり治して歯を残すためには手術が必要になることもありますが、 最近では救うことのできる歯が増えてきています!   まず、歯周病とはどのような病気でしょうか。 お口の中の歯周病菌が炎症を引き起こす病気です。歯周病菌は普段 プラークの中に棲んでいて、歯石の中に入り込んだり歯周ポケットの中に もぐり込んだりして悪さをします。 初めは歯茎が腫れるだけですが、だんだんと歯を支える歯槽骨を 溶かすので、歯がグラグラしたり、最悪の場合は抜けてしまったり します。 軽度であれば歯石除去やブラッシングで処置できますが、重度とも なると同じやり方では汚れを取りきれず、炎症をなくすことが難しく なります。   そこで必要なのが『歯周外科治療』です。 歯茎を開き、残った汚れを確認します。そして汚れを徹底的に取り、 骨の形を整えます。必要であれば再生療法をし、歯茎を閉じて終了です。   再生治療というのは,失われた骨、セメント質、歯根膜を取り戻す ことを目的とする治療です。ただ手術で汚れを落とすよりもさらに 多くの骨を増やすことができ、ポケットの減少が期待できます。 再生治療にはいくつか方法があり、患者様の病態にあわせて歯科医師が 選んで行います。 ①GTR法:特殊な膜を骨の壁代わりにし、骨の再生力を引き出す。 ②エムドゲイン法:骨を作る細胞を活性化するジェルを使って、 患者様ご自身の細胞に働きかけ、再生力を高める。 ③骨移植:患者様自身の骨を移植する。 歯の周りの骨の一部がくぼむように欠損している場合は大きな効果を もたらします。ただ残念ながら、骨が全体的になくなってしまった場合 にはあまり効果が期待できません。 術直後は、歯に力をかけないように安静に保ちつつ、再び細菌感染 しないように十分なプラークコントロールをしながら、再生した組織の 成熟を待ちます。 通常は1年程度で結果を評価しますが、2〜3年続く場合もあります。   また、インプラント治療を長持ちさせるためにもまずは歯周病の治療を 受け、炎症を止めましょう!そしてインプラントは、残った大切な歯を 過剰な力から守っってくれます。   時間はかかりますが、諦めずにぜひトライしていただきたいと思います!