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顎関節症の原因は生活習慣にあり

こんにちは。中里デンタルクリニック.アシスタントの荒谷です。コロナの感染者が全国で少なくなり、県内ではやっと「0人」の状態が連続で続いてほっとしています。しかし、まだまだ油断はできないので、引き続き当院では、感染予防対策をしっかりと行い、患者様にも検温やマスク着用など、ご協力いただいております。 さて、今回は顎関節症についてです。その原因は様々ですが、顎関節への負担が、その人の持つ「顎関節や筋肉の耐久性」を超えると起こります。それは、毎日の生活習慣の影響が大きく関係している場合も多いのです。 みなさんは、次の①~④のような顎関節に負担をかける悪い癖はありませんか。無意識の習慣も多いため、簡単には直しにくいのですが、できるところから見直していきましょう。 ①歯ぎしり・食いしばり 無意識の歯ぎしりや食いしばりは、あごの筋肉と関節に大きな負担をかけます。筋肉にとっては、休息のない過度な筋トレと同じです。関節にとっては、人を背負ったひざ関節のように負担をかけ続けます。 ②ストレス ストレスは筋肉の緊張を招き、歯ぎしり・食いしばりにつながります。休息をとったり、趣味の時間を増やしたりして、ストレスを軽減させる習慣を身につけることが大切です。 ③前傾姿勢や猫背など 下あごは、頭の骨と筋肉にぶら下がっており、振り子のように自然にバランスが取れる位置に収まります。姿勢が悪いと、下あごは本来の位置とは違うところにぶら下がるようになり、顎関節への負担となります。近年では、テレビゲームをしたり、スマホを使ったりするときの前傾姿勢も問題視されています。リモートワークを含め、パソコンで作業をするときの姿勢にもご注意を。また、枕があごに当たるうつぶせ寝や、腕が当たる頬杖も、顎関節に負担をかけます。 ④TCH(歯列接触癖) ものを食べていないときは、上下の歯の間はわずかに開いているのが普通です。しかし、無意識に上下の歯をかみ合わせる事が癖になっている方もいます。これをTCHといい、あごの筋肉の疲労や関節への過剰な負担の原因となります。TCHは顎関節症の方の8割近くいると言われています。また、顎関節症が悪化するリスクが、TCHのない場合と比較すると、約2倍になると言われています。 以上のように、無意識の習慣の中に、顎関節症のリスクが潜んでいて、特にTCHは直すのは難しいものです。まずはご自分にTCHがあるかどうかを認識することが第一歩です。上下の歯が当たっていることに気づいたら、意識的に離すようにしましょう。「TCH注意」という付箋を普段見えるところに貼り付けることで、こまめに確認するのも一つの手ですね。自分は顎関節症かも知れないと不安に感じている方、そのままにしないで、ぜひ、当院にいらして、ご相談くださいませ。