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歯磨き剤は何歳から使い始めるの?

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の木村です。 一気に寒くなり、本格的に秋を感じられる日々になりましたね。寒さにとても弱い私にとっては少し辛い季節ですが、体調だけは気をつけていきたいものですね。   さて、よく小さいお子さんがいらっしゃる親御さんから『歯磨き粉は何歳から使えばいいですか?』という質問をいただきます。少し前まではうがいができるようになってからとしていましたが、最近では考え方が変わってきました。現在は乳歯が生え始めたら使いはじめましょう!としています。今回はこのことについて詳しくお話していきます。   歯みがき剤の使用開始年齢は、かつては『うがいが可能な年齢』とされ、うがいも、『歯みがき剤が口の中からなくなるまで何回もしましょう』と、ていねいにするのがよいとされてきました。対して現在は『乳歯が生えたらすぐに使用開始を。フッ素をなるべく長く口のなかにとどめるために、うがいはむしろ少なく、10ml程度の水で1回』が推奨されています。小さなお子さんで使用量を守っていれば、うがいができなくても大丈夫!うがいをせずにお口の中にフッ素が残っていれば、むし歯予防により効果があります。   かつての歯みがき剤はフッ素の入っていない製品も多く、歯みがきのたんなる『補助剤』と考えられていました。それに対して現在では、フッ素配合歯みがき剤の国内シェアは約90%。歯みがき剤は、むし歯予防の高い『予防剤』として、積極的な使用が推奨されています。また、ペーストの他にも、ジェルやフォームなどいろんなタイプの製品があり使いやすくなっています。なお、フッ素配合歯みがき剤とひと言に言っても、子ども用と大人用では配合されている濃度が異なります。5歳以下の小さなお子さんには500ppmのものがおすすめ。また量も5ミリ以下で大丈夫です。市販品の場合、濃度表示のない製品もあるので、製品選びに迷ったら、歯科医院で選んでもらいましょう!   当院でもペーストタイプの歯みがき剤『チェックアップこども』とジェルタイプの歯みがき剤『チェックアップジェル』を取り扱っています。うがいが難しい小さいお子さんにはチェックアップジェルがオススメです。ジェルタイプで泡立ちにくい分、うがいをしなくても不快感が残りません。味もお子さんが好むような味になっているので、楽しく歯みがきすることができます!   むし歯予防の要は幼少期にあります。幼少期からむし歯予防を習慣にすることが一生自分の歯で過ごす秘訣です。そのための情報は我々歯科医院がたくさん持っています。一緒に大切なお子さんの歯を守っていきましょう。