こんにちは。
中里デンタルクリニック.アシスタントの目時です。
だんだんと梅雨も近づいて、曇りや雨の日が増えてきましたね。
風邪をひかないようにお気をつけください。
さて、今回は『お薬手帳』についてのお話です。
『病院や薬局に行かれる際はお薬手帳を持っていくけれど、
歯科医院ではいらないでしょう。』と思っている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
歯科の治療は、患者様の持病やその治療薬に影響を受けるものですので
安全な治療や、治療後の経過を良くしていくために、
持病や服用しているお薬についてできるだけ正確な情報が欲しいと切実に思っているのです。
例えば、血液サラサラの薬を服用している患者様が、
そのことを歯科医に伝えず抜歯を受けたら、
血が止まらず大変な事になります。
しかし、受けている治療をご自分で全て把握し正確に伝えるということは容易ではありません。
近年は、人生の最後まで自分の歯で食べられる高齢者が増え、
その分歯科治療を必要とする方が増えてきました。
それに伴い、他の病院で持病の治療を受けている患者様が増えました。
歯の治療と身体のことは切り離して考えがちですが、
他科で処方されているお薬や持病が歯科治療に影響するケースは
多々あります。
欠かせないお薬でも、その副作用で歯科治療を受ける際に
患者様に不利益がないよう、細かな配慮をしながら治療を行う
必要があるのです。
現在はお薬の数が膨大で、新薬も次々に出ます。
歯科への通院中に持病のお薬が変わったり、
増えたりすることもあると思います。
こうした変化も含め、正確な情報をもれなく把握するのは至難の技なのです。
そこで頼りになるのがお薬手帳です。
医科で治療中の方に関しては、受けている治療やお薬が歯科医師に正確に伝わります。
歯科治療で注意が必要な病気のなかで、2つご紹介します。
①歯周病になりやすい ②傷が治りにくく、感染しやすい
③血液サラサラの薬を飲んでいる場合、
外科処置後に血が止まりにくい
④低血糖発作を起こすことがある
歯科でよく処方される痛み止め「ロキソニン」は、
糖尿病の飲み薬の代表格である「スルホニル尿素薬」の働きを阻害します。
できれば、ロキソニン以外の痛み止めを処方してもらうようにしましょう。
①出血しやすい ②血圧が急上昇しやすい
③血液サラサラの薬を飲んでいる場合、
外科処置後に血が止まりにくい
カルシウム拮抗薬は血管を広げて血圧を下げる薬です。歯茎を膨張させる副作用を起こすことがあります。
歯科医院に来院する際、自己判断での休薬はしないようにしましょう。