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被せ物を支えているのは患者さんの天然歯。

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック歯科衛生士の松田です。最近は梅雨の時期に入ってきてジメジメして嫌な季節になってきましたね!ついつい日常生活がだらけてしまいますが、ここで生活リズムを整えてこれから来る暑さに準備しておきましょう! さて、突然ですがお口の中の被せものは作り物だからもとの歯より強いと思っていませんか?でも実はその被せ物を支えているのは患者さんの天然歯なんです! 被せ物の治療が終わり、きれいな人工の歯が入ると、「これでもう歯科医院にしばらく通わずにすむな」と思う方は多いと思います。人工の被せ物が入り「歯が強くなった」と考える方も中にはおられるようです。でもこれ、実は大間違いなんです! その理由は、被せ物の治療の仕組みにあります。被せ物の治療は、虫歯ができたり歯を怪我してしまった時に、そのままでは食事やおしゃべり、見た目に差し支えが出るため、もとの歯の機能と形を人工的に復元しようという治療です。 被せ物の治療というと、普段見えているところにばかり目が行きがちですが、実はその耐久性を決めているのは、歯茎の下(歯を支えている骨の中)に隠れている「患者さんご自身の歯の根っこ(歯根)」です。 被せ物の治療とは、細菌に感染した部分を除去し、かろうじて残った患者さんの歯を土台にして、初めて可能になる治療法。もちろん被せ物自体は一定の耐久性に備えていますが、それを支える土台の歯は、ケアを怠ると虫歯や歯周病になってしまいます。 被せ物と天然歯のつなぎ目あたりは、歯茎の溝もあってプラークが溜まりやすく虫歯ができやすい場所です。土台の歯に虫歯が入り込んでしまった被せ物は基礎にシロアリが入った建物と同じ。弱った歯が割れてしまったら抜かなければならないケースがほとんどです。  たいへん困るのは、虫歯が土台の方に入り込んでいても、被せ物に隠れて広がるので、外から見えにくい点です。そのうえ、神経を取って被せ物をかぶせてある歯の場合、内側で虫歯が始まっても異常を知らせるセンサーがないので痛みが出ません。見た目にわかりにくく、痛みも感じないとなると、患者さんご自身が気づくことは非常に難しく、意見が遅れて歯を失ってしまうケースもしばしばです。   さいわい発見できた場合も、たまたま他の治療で歯科医院に受診した際、レントゲン検査を受けて偶然見つかったなどのケースが多く、普段から歯科医院に通ってメインテナンスを受けていないと、早期発見は非常に難しいのが現状です。 ですので、お口に被せものがある方は、定期的にメインテナンスにいらしてください!土台の状態のチェックや、歯磨き指導、プロのクリーニングなど治療を長持ちさせるためのトータルケアが受けられます!お待ちしておりますね♪