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歯周病菌とは?

 みなさんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の田中です。今年も半年が経ち、いかがお過ごしでしょうか?私はみなさんのお口の健口のために歯周病や虫歯、クリーニングについて日々勉強しています。  さて、今回は歯周病菌についてお話をしていきたいと思います!歯周病菌は主に『ポルフィロモナス・ジンジバリス』『タネレラ・フォーサイシア』『トレポネーマ・デンティコラ』の3つの菌があります。また、『ポルフィロモナス・ジンジバリス』は歯周病菌の王様と呼ばれ、病原性が最も高い菌です。この3つの歯周病菌の大好物は血液に含む鉄分が大好きで、血液を好むことから『レッドコンプレックス』とも言います。特に『ポルフィロモナス・ジンジバリス』は鉄分を摂取するとその鉄分を力に変え歯周病の進行を進めるため、最恐の歯周病菌です。  『ポルフィロモナス・ジンジバリス』はなぜ最恐の歯周病菌なんでしょうか? たんぱく質をジンジパインをいう酵素を出して分解し、毒性があり口臭の元になる揮発性硫黄化合物を作り出し白血球などの免疫から身を守ります。また、腫れて炎症している歯茎からの出血により血液に含まれている鉄分を餌に力を増し、普段は無害の常在菌がポルフィロモナス・ジンジバリスと一緒に悪さをするようになり歯周病の進行を促進します。歯医者で歯周病の治療をしても舌の表面やお口の粘膜に逃げ込み生き延びるからです。そして、ポルフィロモナス・ジンジバリスは歯周病になった歯茎から血管の中に入り、全身へ旅に出ます。このことにより、『認知症・脳梗塞・糖尿病・肥満・がん・誤嚥性肺炎・心筋梗塞・動脈硬化・骨粗鬆症・関節リウマチ・パーキンソン病』などの100以上の全身の病気にも関わってきます。妊婦さんが歯周病になると『早産・低体重児出産』になる可能性も出てきます。お酒やタバコはお口の粘膜を弱くするため歯周病菌が活発に動くのに良い環境を作り出します。  歯周病を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか? 歯と歯茎の境目の汚れを目掛けて歯磨きをしてもらう、歯医者での定期的なクリーニングを行う、唾液検査で自分のお口の中の環境を知る、お酒やタバコを控えるなどをすることで防げることができます。歳をとっても自分の歯で美味しくご飯が食べれるようにお口のケアをしていきましょう!  最後に、中里デンタルクリニック.では最近唾液検査という検査を始めました!唾液検査することで何がわかるかというと、虫歯になりやすいお口なのか、歯周病になりやすいお口なのか、口臭の原因のアンモニアが多いのかがわかります!唾液検査を通して自分のお口の状態を知ってみてはどうでしょうか?!