
「歯ぐきが腫れているけれど、これって歯周病?それとも歯肉炎?」
そんな不安を感じて検索された方も多いのではないでしょうか。
歯ぐきの腫れや出血は、痛みが少ないことも多く、「そのうち治るだろう」と様子を見てしまいがちです。しかし、歯肉炎と歯周病は似ているようで、進行度や将来的な影響に大きな違いがあります。
この記事では、歯肉炎と歯周病の違いを、症状・原因・治療法・放置した場合のリスクまで丁寧に解説します。ご自身の状態を理解するための参考にしてください。
⬛︎ 歯肉炎と歯周病の基本的な違い

まずは、それぞれがどのような状態なのかを整理しましょう。
① 歯肉炎とは
歯肉炎は、歯ぐき(歯肉)のみに炎症が起きている状態です。
歯を支えている骨(歯槽骨)にはまだ影響が及んでいません。
主な症状は、
・歯ぐきが赤く腫れる
・歯みがきのときに出血する
・強い痛みはほとんどない
初期段階で適切なケアを行えば、健康な歯ぐきに回復する可能性が高いのが特徴です。
② 歯周病とは
歯周病は、歯肉炎が進行し、歯を支える骨(歯槽骨)まで炎症が広がった状態です。
・歯ぐきの腫れや出血
・口臭の悪化
・歯ぐきが下がる
・歯がぐらつく
進行すると歯を支えられなくなり、最終的に歯が抜けてしまうこともあります。
つまり、歯肉炎は「可逆的(元に戻せる)な状態」、歯周病は「進行すると元に戻せない状態」と理解するとわかりやすいでしょう。
⬛︎ 進行段階ごとの症状の違い

歯肉炎から歯周病へは、時間をかけて徐々に進行します。
① 歯肉炎(初期段階)
・歯ぐきが赤くなる
・歯みがき時に出血する
・腫れぼったい感じがする
この段階では骨の破壊は起きていません。見た目の変化が主なサインです。
② 軽度〜中等度歯周病
・出血しやすくなる
・口臭が気になる
・歯ぐきが下がり、歯が長く見える
・歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が深くなる
骨の吸収が始まり、見えない部分で病気が進行しています。
③ 重度歯周病
・歯がぐらつく
・噛むと違和感や痛みがある
・歯ぐきから膿が出ることがある
・歯が自然に抜けることもある
ここまで進行すると、元の健康な状態に戻すことは困難になります。
歯周病は「静かに進む病気」といわれ、自覚症状が少ないまま悪化することも少なくありません。
⬛︎ 歯肉炎・歯周病の原因

最大の原因は、歯垢(プラーク)と呼ばれる細菌のかたまりです。
① プラークの蓄積
歯と歯ぐきの境目にプラークがたまると、細菌が毒素を出し、炎症を引き起こします。
② 歯石の形成
プラークが除去されないまま時間が経つと、硬い歯石に変化します。
歯石は歯ブラシでは取り除けず、さらに細菌が付着しやすくなります。
③ 発症リスクを高める要因
・磨き残し
・喫煙
・糖尿病
・ストレス
・不規則な生活習慣
お口の環境だけでなく、全身の健康状態とも深く関係している点が特徴です。
⬛︎ それぞれの治療法の違い

① 歯肉炎の治療
・ブラッシング指導
・歯科医院でのクリーニング(スケーリング)
セルフケアの改善と専門的な清掃で、比較的短期間で改善が期待できます。
② 歯周病の治療
・スケーリング(歯石除去)
・ルートプレーニング(歯根の清掃)
・必要に応じて歯周外科処置
進行度によって治療内容は異なり、継続的な管理が重要になります。
⬛︎ 放置した場合のリスク

① 歯を失う可能性
歯周病は成人が歯を失う大きな原因のひとつです。
② 口臭の慢性化
歯周ポケット内の細菌が揮発性硫黄化合物を発生させ、強い口臭の原因になります。
③ 全身への影響
歯周病菌が血流に入り込むことで、糖尿病や心疾患などとの関連が指摘されています。
お口の健康は、全身の健康とも密接につながっています。
⬛︎ 予防のためにできること

歯肉炎や歯周病は、日々のケアで予防できる病気です。
・1日2〜3回の丁寧な歯みがき
・歯間ブラシやフロスの使用
・定期的な歯科検診
・生活習慣の見直し
特に歯周病は再発しやすいため、症状が落ち着いた後も継続的なメンテナンスが大切です。
⬛︎ まとめ
歯肉炎と歯周病の違いは、炎症が歯ぐきだけにとどまっているか、骨まで進行しているかにあります。
・歯肉炎=早期なら回復が期待できる
・歯周病=進行すると歯を失う可能性がある
歯ぐきの腫れや出血は、体からの大切なサインです。
違和感を覚えたら、早めに専門的なチェックを受けることが、将来の歯を守る第一歩になります。
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八戸市
補綴専門医
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中里デンタルクリニック.
歯科医師 歯学博士 監修 中里好宏
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