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インビザラインGoでは抜歯をしない?

歯列矯正治療は「抜歯しなければならない」というイメージを持つ方もたくさんいらっしゃると思います。実際に、全体矯正を行う場合は抜歯が必要になるケースは多いです。しかし、奥の歯を動かさないマウスピース型矯正装置「インビザライン Go」であれば通常抜歯をせずに矯正治療を受けることが可能です。


本記事では、インビザライン Goの特徴や抜歯が必要になってしまうケースなどについて詳しくお話しします。


■インビザライン Goとは



インビザライン Goは、前歯の矯正に特化したマウスピース型矯正装置で、前から数えて5番目にあたる歯まで、片顎10本の合計20本の歯並びを矯正するために用いられる矯正装置です。装着時間は20〜22時間以上必要で、基本的な特徴はインビザラインと同じです。


✔️透明で目立たない

通常のインビザラインと同様に透明のマウスピースを使用して行うので、装着していても目立ちません。審美性が高いのは大きなメリットです。


✔️取り外しができる

着脱式なので、食事やお口の中のお手入れを行う際は、取り外しができます。ワイヤー治療のようにきつい食事制限もありません。


✔️治療できるかどうかがすぐわかる

治療前に専用のシミュレーションソフトを使用して治療ができるかどうかの可否判断が簡単にできます。大きな検査も必要ないので、負担も少なく忙しい方にとってもメリットがあります。


✔️短期間で治療が終わる

奥歯まで動かす矯正の場合、奥歯は歯の根っこがしっかりとしているので、矯正力をかけても動きにくく治療期間も長くなることがあります。しかし、インビザライン Goは奥の歯を動かさず、前歯に特化した治療なので、通常のインビザラインよりも治療期間が短くなると言われています。一般的にインビザラインが約2〜3年の治療期間が必要になるのに対し、インビザライン Goの治療期間は大体6ヶ月〜1年ほどと言われています。


■インビザライン Goでも抜歯が必要になることはある?



インビザライン Goは基本的に抜歯は必要ないことがほとんどですが、下記のような場合、抜歯が必要になることもあります。


・前歯が大きく前に突出している

・極端に下顎が前に突出している

・歯の凸凹が激しく歯が綺麗に並ぶスペースがない


こういった場合の対処方法としては、U字になっている歯並びを全体的に少し広げる、スペースを確保する「側方拡大」を行うか、他の治療方法を検討する必要があります。特に成人している場合はすでに骨格が完成しているため、側方拡大をしたとしても十分なスペースを確保できないことは珍しくありません。


こういった場合には、歯を少し削ってスペースを確保するIPRと併用するケースが多くなります。この方法でスペースをしっかり確保できれば、インビザライン Goで治療できるようになりますが、動く範囲も個人差があるため、必ずしも受けられるようになるわけではありません。抜歯が必要と判断された場合は、歯並びの乱れが比較的大きいということもあるため、他の矯正方法も検討すると良いでしょう。


■まとめ


インビザライン Goは負担が少ない方法ではありますが、抜歯が必要な方が抜歯を無理に避けてインビザライン Goで治療してしまうと、十分な結果が出ないだけでなく、いろいろなリスクが伴います。


インビザライン Go以外にもさまざまな矯正治療方法があるので、歯科医師と相談しながら、安全に治療ができる自分にもっとも適した方法を選択することが重要です。

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八戸市
補綴専門医
セラミック
ジルコニア
ホワイトニング
インビザラインGO(マウスピース矯正)

中里デンタルクリニック.
歯科医師 歯学博士 中里好宏
住所:八戸市鷹匠小路12-1

Instagram:@nakasatodental 


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