顎関節と歯科
皆さんこんばんは中里デンタルクリニック勤務医の小松洋介です
本日は顎関節についてお話ししたいと思います
最近うちに通ってくれる患者さんや新規患者さんの中でも顎関節に関する方が増えてきている気がします
顎が痛い
口が開きづらい
口を開けると顎から音がするなどなど患者さんから訴えが多いです
それら全ては顎関節が問題です
もっと細かく言えばその関節に影響する全体の噛み合わせが原因となってきます
口の問題なのになぜ関節が悪くなるのか?
人の顔は15種23個の骨から成り立っています。特に問題なのは上顎と下顎からなる顎関節、耳の前にある窪みのあたりがちょうどその部位に当たります
顎関節が悪くなることを総じて顎関節症と言います。人間には顎関節に負担をかけない正しい顎位というのが存在します。この顎位がずれると負担が大きくなり痛みを生じてしまいます。
顎位がずれてしまう原因としては虫歯によって歯が欠けてしまった。歯周病によって歯を失ってしまった。子供の頃からの習慣的な癖で歯並びが悪くなってしまったなどなどあります
一本の歯を治すだけではこの顎位の回復は難しく、全ての歯を対象にした全顎的な治療、矯正など長く大掛かりな治療が必要となってきます。
また、歯並びだけでなく、食いしばりも大きな原因になってきます
普段食いしばり、歯軋りなどはしていませんか?患者さんの中でも自分で意識ないが明らかに習慣的な歯軋りをしている方がたくさんいらっしゃいます。また人間の上の歯としたのはが1日で接触している時間は何分ほどだと思いますか?実は人間は食事も含めて1日に23分しか上下の歯は接触していません。
なので普段食いしばりしていないか意識して見てください、また家族の人に寝ている時に歯軋りしていないか聞いてみてください。そして鏡で自分のは歯が真っ直ぐすり減っていませんか?横に四角くなってる人は歯軋りをしている可能性がすごく高いです
そして実は顎関節症は男性より女性に多いです
女性は40代になるとリウマチという状態になる方が多いです
リウマチは自分の体に免疫反応が起こり関節の内面に炎症が起きてしまう自己免疫疾患です
リウマチを持っている患者さんには顎関節も痛くなる方は多いです
当院で治療する際はマウスピースというものを付けるのをお勧めします
ボクサーがやるようなマウスピースでなく、歯軋りや顎関節を助ける医療用のマウスピースです
上と下のはの間に入ることで歯軋りの予防やクッションの役割を果たし顎関節症の対応ができます
詳しい精査は大学病院に紹介状を書くこともできます
お困りの方は一度連絡をください