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タバコの害は「減らせば減る」ものではない。

皆さんこんにちは。中里デンタルクリニック歯科衛生士の北田です。季節の変わり目で皆さん体調は崩されていませんか?朝方と夜は特に冷え込む日が続いていますので、体調には気をつけてお過ごしくださいね。 さて、今回はタバコについてです。からだに悪いものであるとは耳慣れた言葉ですし、簡単にはやめられないですよね。「吸う本数を減らす」、とか「紙巻きではなくアイコスのような有害物質の少ない(と言われる)加熱式タバコに変える」などして、健康への影響を減らそうとしている方もいると思います。 実際のところ、タバコの本数を減らすのは、どれくらい違いをもらたすのかご存知ですか?「1日あたりの紙巻きタバコの喫煙本数」と、「虚血性心疾患のリスク」の関係を示したグラフがあります。虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症など、心筋に血液が行かなくなることで起こる疾患の総称です。 「タバコを吸わない人」のリスクを1とすると、「1日20本吸う人」が虚血性心疾患になるリスクは約1.8倍となります。では吸う本数が10分の1になるとリスクも10分の1になるのか?と思うかもしれませんが、20本が2本、つまり「90%減」となっても、役1.4倍とあまり変わらず高い数値です。 有害物質に対するからだの反応は、「有害物質が少なくなればそれに比例して減る」という単純なものではないのです。 アイコスなどは、「従来の紙巻タバコより有害物質が90%少ない」と宣伝されてきました。しかし、健康への影響も90%減るかというと、疑問が残ります。 メーカーは90%少ないと言いつつも、「本製品の健康に及ぼす悪影響が他製品と比べて小さいことを意味するものはありません」という注意書きを記載しています。 量が減ったとはいえ、加熱式タバコが発がん性を含んでいるのは変わりないですし、グリセロールや粒子状物質など、紙巻きタバコよりも含有量が多い有害物質もあります。くわえて、加熱式タバコのフィルターの熱によってホルムアルデヒドシアノヒドリンという、ごく低濃度で非常に毒性の高い物質が放出されるケースも報告されているのです。 タバコによって歯周病のリスクも高まるため、定期的にクリーニングで今のお口の中の状況を把握してメインテナンスをしていきませんか?中里デンタルクリニック.はいつでもご連絡をお待ちしております!