「糖分」と「舌」の関係
皆さんこんにちは!! 中里デンタルクリニックアシスタントの山内です。
最近雪も降り積もってきて本格的な冬がやってきましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか??
急に寒くなってきましたので、体調には十分お気をつけて暖かくしてお過ごしくださいね!!
これからクリスマスやお正月など楽しいイベントごとが盛りだくさんで、ケーキやお菓子など甘いものをたくさん食べる機会が多いと思います。
一般的に砂糖といえば「虫歯菌のエサ」、虫歯菌といえば「虫歯を起こす菌」との認識が多いですが、そもそも人は甘みをどこでどのようにして感じているのでしょうか?
「舌には甘味、酸味、塩味、苦味をそれぞれ知覚する場所があり、甘味は舌のある特定の場所で感じている」というのは、もしかしたら誰しも聞いたことがある内容かもしれません。
しかし、現在の考え方は少し違います。
まず、味には先程の4つに加えて「うま味」があります。
うま味の主な成分は昆布やかつお節に含まれるグルタミン酸やイノシン酸というものです。
うま味を含めた5つの味物質は口に入ると最初に「味蕾」という組織に付きます。
味蕾は舌以外に喉の周囲にも存在しており、味蕾1つにつき、全ての味物質をキャッチすることができるため、味ごとに専用の味蕾があるわけではありません。
では、どうやって私たちはそれぞれの味を認識することができるのでしょうか?
実は味蕾1つには5種類の「味細胞」が詰まっていて、甘味物質は甘味専用の味細胞にキャッチされ、その情報が脳に伝わって私たちは「甘い!!」というのを感じることができるのです。
その他の味物質もそれぞれ専用の味細胞にキャッチされて、情報が脳に伝わり、それぞれの味を認識できます。
これらのことから、過去の考え方である「甘味は舌のある特定の場所で感じている」というのは正確ではなく、お口の中の様々な場所にある味蕾の中の味細胞が感じ取っているという訳になります。
難しい内容でしたが、人の身体の不思議さがよく分かる内容だったと思います。
皆さん素敵なクリスマスと年末年始をお過ごしください!!