幼児さんの咬合
こんにちは!歯科助手の目時です。
冬も本格化という感じがしてきましたね。
タイヤ交換はお済みでしょうか?ご来院の際はお気をつけてお越しくださいね!
さて、今回のお話は、『乳歯の歯並び』についてです。
乳歯が生え揃った頃、まず目につく違和感といえば受け口ですよね。
受け口というのは、反対咬合といって下の前歯が上の前歯よりも
前に出ている咬合状態のことです。
乳歯の不正咬合のなかでご相談が多いのも、この受け口に関してです。
噛み合わせが定まっていないだけというケースもありますが、
やはり治療が必要なケースもあります。
治療が必要かどうかを確認できるのは、奥歯まで乳歯が生え揃ってくる3歳ごろからです。
反対咬合をそのままにしておくと、上あごが下あごに前をふさがれている状態なので、
成長が抑えられてしまいます。
では、受け口(反対咬合)になってしまう原因としてはどういったものが考えられるのでしょうか?
一般的には、あごの骨格的な問題によるものと、歯の傾きによって
反対に噛んでいるものに分けられるようです。
大人の歯に生え変わる時に自然に治る場合もなかにはありますが、
早めに治しておきたいものです。
早期の治療が望ましいケースでは、小児歯科専門医にご相談されることをお勧めします。
当院からは紹介状をお出しする流れになります。
受け口の治療開始の目安としては、先程も書きました通り3歳頃が目安です。
治療していくにあたって、お子様ご本人が協力的になれるかというところもやはり重要ですよね。
だんだんとできるようになってくるのが3〜4歳頃からだと思います。
それもふまえて、まずはかかりつけ医で歯医者さんに慣れて
一人で座れるようになっておけると、咬合の治療もしやすくなりますね!
乳歯のお子さんの咬合治療は、歯並びをきれいにする矯正治療ではなく、
正常なあごの成長を誘導する「咬合誘導」というものが主な治療になります。
咬合誘導は、取り外しのできる装置を使って行う治療です。
筋肉や骨格のバランスを改善していくためには、自然なあごの成長を利用できる時期に
行うのがおすすめです!
もし、現時点で治療が必要ないとなっても、定期検診などで経過をみていけると安心です。
また、反対咬合と同じくらい相談が多いのが、「開口」といって
上下の前歯の間に隙間が開いている咬合状態です。
指しゃぶりなどの影響が大きく、あごの骨格が変化して隙間が開いてしまっています。
その隙間に舌を出すという癖がつきやすく、さらに隙間が広がってしまうという悪循環も
よくあるようです。
歯並びへの影響を少なくするために、できれば4歳頃までには指しゃぶりを卒業できるといいと思います!