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セラミックの歯にして後悔しないために知っておくべきこと


自然な色調を再現できる素材を選ぶことで、見た目を改善することが可能です。そのため、銀歯や変色した歯をセラミックに替える方が増えています。

しかし、素材や費用をよく理解せずに治療を受けると「思っていた色と違う」「メンテナンスが大変だった」と後悔することもあります。

ここでは、セラミック治療の基本から素材の選び方、治療後のケア方法まで、後悔しないための知識を丁寧に解説します。

 

◼️セラミック治療とは

セラミック治療は、見た目の美しさだけでなく、金属を使わない安心感も魅力の一つです。まずは、その仕組みと特徴を理解しましょう。

 

セラミックは、陶器に似た素材を歯科用に強化したもので、自然な透明感を持ち、金属を使わないためアレルギーの心配が少ない点が特徴です。

虫歯治療後の被せ物(クラウン)や前歯の形を整える際に使用されます。

 

◼️主なセラミックの種類

①オールセラミッククラウン:全てセラミック素材で作られ、最も自然な見た目。前歯に適しています。

 

②メタルボンドクラウン:内側に金属、外側にセラミックを焼き付けた構造で、強度が高く奥歯向き。

 

③ジルコニアクラウン:人工ダイヤにも使われるジルコニアを使用。強度・耐久性に優れ、審美性も高い素材です。

 

④e.max(イーマックス):ガラス系セラミックで透明感が強く、ナチュラルな質感が特徴。

 

◼️セラミックのメリットとデメリット

見た目だけでなく、素材の特徴や注意点を理解することで、自分に合った治療法を選びやすくなります。

 

①メリット

  • 自然な色調と透明感:天然歯に近い質感で、周囲の歯となじみやすい。
  • 変色しにくい:プラスチック素材のような経年変色が少ない。
  • 金属アレルギーのリスクが低い:金属を使わないため、口腔内の変色や金属アレルギーの心配が少ない。
  • 歯垢が付きにくい:表面が滑らかで清潔を保ちやすい。

 

②デメリット

  • 自由診療のため費用が高め(1本あたり約80,000~180,000円)
  • 強い衝撃で欠ける可能性:硬いものを噛むと破損することがあります。
  • 歯を削る量が比較的多い:天然歯を削る必要があるため、慎重な診断が必要です。

 

◼️セラミック治療の流れと費用の目安

セラミック治療は1日で完結するケースはまれで、複数回の通院が必要です。全体の流れを把握しておきましょう。

 

①治療の一般的な流れ

  1. カウンセリング・診査:口腔内を確認し、治療方針や素材の種類を説明。
  2. 歯の形成・型取り:対象の歯を削り、仮歯を装着。
  3. 製作:歯科技工士が精密なセラミック冠を作製(1〜2週間程度)。
  4. 装着・調整:色味や噛み合わせを微調整して装着。
  5. メンテナンス:定期的にチェックを受け、長期的な安定を図ります。

 

②当院での費用の目安(自由診療)

被せ物

ジルコニアクラウン             126,500円

セラミッククラウン             110,000円

メタルセラミック                 104,500円

ハイブリッドクラウン         88,000円

 

詰め物

ジルコニアインレー             77,000円

セラミックインレー             60,500円

ハイブリッドインレー         44,000円

 

※価格はクリニックや使用素材により異なります。

 

◼️セラミック素材の選び方

 「白ければよい」と思って選ぶと後悔することも。素材の特徴を理解して、自分の目的に合ったものを選びましょう。

 

①見た目重視なら「オールセラミック」または「e.max」

 

自然な透明感を求める方に適しています。前歯など見える部分におすすめ。

 

②耐久性重視なら「ジルコニア」

 

強度が高く、噛む力が強い奥歯に向いています。歯ぎしりがある方にも使用されることがあります。

 

③バランス重視なら「メタルボンド」

 

強度と見た目の両立ができるため、幅広い部位に使用可能です。

 

素材ごとに仕上がりや費用が異なるため、カウンセリング時に実物サンプルを見ながら相談するのがおすすめです。

 

◼️セラミック歯を長持ちさせるメンテナンス方法

高品質な素材でも、日々のケアを怠ると寿命が短くなります。治療後の管理が成功のカギです。

 

①日常ケアのポイント

  • 丁寧なブラッシング:歯と歯ぐきの境目を意識して磨く。セラミックが傷つかないためにも、研磨剤の少ない歯磨き粉を使用。

 

  • デンタルフロスや歯間ブラシの活用:接着部分に汚れが溜まらないよう清掃。

 

  • 硬いものを避ける:氷や硬いナッツ類を噛むと欠けることがあります。
  • 着色を防ぐ習慣:コーヒー・赤ワインなどは飲んだ後に軽くすすぐと効果的。

 

②定期的な歯科検診

 

装着後は3ヶ月に1回の定期検診で、

  • 噛み合わせの調整
  • 接着部分の状態確認
  • 表面のクリーニング

を受けることが望ましいとされています。

 

また、歯ぎしりがある方にはナイトガード(マウスピース)の使用が推奨される場合もあります。

 

◼️セラミック治療で後悔しないためのチェックポイント

「きれいになるはずだったのに…」と感じる前に、準備段階で確認すべき点を整理しておきましょう。

  • 治療前に費用・回数・リスクの説明を受けたか
  • 色や形のサンプルを見て確認したか
  • メンテナンス体制(定期検診・修理対応など)が明示されているか
  • 治療計画や保証制度があるか

 

不明点はそのままにせず、納得できるまで質問することが大切です。

 

まとめ

セラミック治療は、見た目の美しさだけでなく、長期的な機能性も兼ね備えた選択肢です。

ただし、素材の特徴や治療後のケアを理解せずに決めてしまうと、トラブルの原因になることもあります。

歯科医師としっかり相談し、自分に合った素材とメンテナンス方法を選ぶことで、長く快適な笑顔を保てるでしょう。


審美治療:https://nakasato-dental.com/cosmetic/

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八戸市

補綴専門医

セラミック

ジルコニアホワイトニング

インビザラインGO(マウスピース矯正)

 

 

中里デンタルクリニック.

歯科医師 歯学博士 中里好宏

住所:八戸市鷹匠小路12-1

Instagram:@nakasatodental

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