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口腔機能低下症って何?

口腔機能低下症は別名オーラルフレイルと呼ばれており、口腔の機能が低下する状態を指します。特に高齢者に多く見られ、全身の健康にも影響を及ぼすため、重要な問題です。本記事では口腔機能低下症について症状や予防方法などを解説します。


■口腔機能低下症の原因


口腔機能低下症の原因はさまざまです。主な原因として、加齢による口腔組織の変化が挙げられます。年を重ねると、歯や歯ぐき、顎の骨が衰え、口腔内の筋力も低下します。また、生活習慣も影響します。例えば、偏った食生活や不十分な口腔ケア、喫煙などが口腔機能低下を招きます。さらに、糖尿病や神経疾患など全身の健康状態も関係してきます。


■口腔機能低下症の症状


口腔機能低下症の主な症状には以下のようなものがあります。


嚥下(えんげ)機能の低下:

飲み込みが難しくなるため、食べ物や飲み物が誤って気管に入ることがあります。

咀嚼能力の低下

固い食べ物を噛み砕くのが難しくなり、食事の楽しみが減ります。

発音の問題:

言葉がはっきりしなくなり、コミュニケーションが難しくなることがあります。

口腔乾燥(ドライマウス):

唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥することで、口臭や虫歯のリスクが高まります。


■診断方法

口腔機能低下症の診断には、自己評価と専門家による評価があります。食事中にむせることが多い、固い食べ物が噛みにくいと感じるなどの症状があれば歯科医院に行きましょう。各テストや検査などを行い診断します。

*当院では口腔機能低下症検査を実施しています*

当院では、50歳以上の患者様を対象に口腔機能低下症検査を実施しています。舌口唇運動や舌圧、口腔状態不良や咀嚼機能検査などを行い、総合的に判断いたします。将来寝たきりにならないためにも、今から気をつけられることをこの検査を経てお伝えいたします。

■口腔機能低下症の影響


口腔機能低下症になると食べ物をうまく咀嚼できないため、栄養摂取が不十分になり、体力や免疫力の低下を招くことがあります。また、話すことが難しくなり、社会的な交流が減ることで、孤立感やうつ状態になるリスクもあります。全身の健康にも影響し、誤嚥性肺炎などのリスクが増加します。


■予防と対策



口腔機能低下症の予防と対策には、日常生活でのケアが重要です。バランスの良い食事を心がけ、硬い食べ物を避けることや、こまめな水分補給が推奨されます。また、定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持することが大切です。口腔体操やリハビリテーションも効果的で、専門家の指導のもとで行うと効果的です。口腔機能を維持するためには、次のような日常的なケアが役立ちます。


バランスの良い食事:

柔らかく、栄養価の高い食品を選び、噛みやすい形に調理する。

定期的な口腔ケア:

毎日の歯磨きと定期的な歯科検診を欠かさず行う。

口腔体操と運動:

口の周りの筋肉を鍛えるための簡単な体操を日常的に行う。例えば、口を大きく開けたり閉じたりする運動や、舌を動かす体操など。


■口腔機能低下症と関連する疾患


口腔機能低下症は、他の疾患と関連することがあります。例えば、歯周病が進行すると、歯を失う原因となり、咀嚼機能が低下します。また、糖尿病は口腔内の健康に悪影響を及ぼし、唾液の分泌を減少させることがあります。さらに、認知症のリスクとも関連しているため注意が必要です。


■まとめ


口腔機能低下症は、口腔の健康だけでなく、全身の健康や生活の質にも大きな影響を与えます。プロと相談しながら自分に合った予防策や治療法を選び、健康な口腔環境を保つことが大切です。定期的なケアと適切な生活習慣で口腔機能低下症を予防し、健康な生活を送りましょう。

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八戸市
補綴専門医
セラミック
ジルコニア
ホワイトニング
インビザラインGO(マウスピース矯正)

中里デンタルクリニック.
歯科医師 歯学博士 中里好宏
住所:八戸市鷹匠小路12-1

Instagram:@nakasatodental 


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