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親知らずを抜く前にお読みください

皆さんこんばんは。きちんと歯磨きをしていますでしょうか。中里デンタルクリニックの勤務医の小松 洋介です。 コロナ禍の中口腔ケアを忘れずにきちんと通って来てくれる皆さんのためを思って日々診療致しています。今中里デンタルでは患者さんの更なる口腔内環境を高めるために唾液検査、口腔機能低下症、口腔機能発達不全、アライナー矯正など勉強中です。もう少しで皆さんに提供できると思いますのでお待ちください さて本日は親知らずについてお話ししたいと思います。親知らずは専門用語で話すのであれば第三大臼歯、8番目の歯です。昔の時代の人の歯は右上、左上、右下、左下の4つのブロックの8番までの歯で32本までありました。しかし食生活の変化や時代を超えることで人の嚙む力がどんどんそこまで必要なくなってきたので、8番目の歯が骨の中に埋まったり、生えてこない人もいたり、そもそも発生しない人もいます。これは人の進化という名の退化傾向にあると言われてます。将来時代をどんどん超えることで人の嚙む力が失われて顎が小さくなり、7番目の歯も発生しなくなることももしかしたらあるかもしれません。 親知らずがまっすぐ正常に生えてきている方なら問題はありませんが、横向きになってたり、傾斜したり、頭の一部だけ生えてたりすると汚れが溜まりやすい環境になってしまいます。そうなると軽度の歯肉炎や虫歯になったりしてしまいます。特に患者さんに多いのが奥歯がジンジンする、腫れている気がするという状況で来院される方が多いです。多くの原因は親知らずの隙間に汚れ(プラーク)が溜まることによる炎症です。特に疲れていたり、ストレスがあったりすると自身の免疫力が下がってしまい、痛くなりやすいです またその症状もまだ歯が疼く程度であれば軽度ですが放っておくとどんどん進行してしまったり、隣の歯が虫歯になってしまったりします。またその炎症がどんどん広がってしまうと歯ぐきから舌の下、頬や首へと炎症が広がってしまう蜂窩織炎を起こす炎症を起こし、入院が必要になってしまうことも決して少なくありません。 また年齢を重ねてしまうと歯と顎の骨の癒着が起きやすく歯を抜くのはすごく大変になります。抜くのであればなるべく若い頃に体力のあるうちに抜くことをお勧めします。 親知らずを抜歯することに多い際は歯ぐきの切開や骨や歯を削って分断して抜くことが多いです。その後は糸で縫って治るのを待ちます。 抜いた穴はおよそ二週間ほどで歯ぐきが埋まり、3ヶ月ほどで骨が出来上がって完全に治癒していきます。 また親知らずは自身でのケアも難しく、我々も道具が届かないことで治療が非常に困難です。全員が全員抜くわけではありませんのでぜひ気になるかたがいたら、気兼ねなく尋ねてください。