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みなさま、こんにちは!! 中里デンタルクリニックです。少しずつ、肌寒くなってきましたね…。風邪をひかないように、気をつけましょう!!     今回は、赤ちゃんの小さな歯を守るためのお話です。赤ちゃんの虫歯予防、実際に始めてみると、仕上げ磨きにつまずいたり、歯磨き剤の使い方に迷ったり、理想とのギャップに戸惑いも多いのではないでしょうか!?そこで、乳幼児の発達段階に応じた実践的な予防のコツをお話します。     赤ちゃんの虫歯予防の3大ポイントは、 ①虫歯菌の感染を減らす 生まれてきた赤ちゃんのお口の中には、虫歯菌はいません。虫歯は、周囲の人からもらったむし歯菌によって起きるのです。成長するなかで誰しも感染はしますが、感染をなるべく少なく抑えていくと、むし歯のコントロールがその後、とてもラクになります。     ②歯磨きで虫歯菌を追い出す はじめて下の前歯が生えはじめたら、寝かせた姿勢でお口のなかをそっと覗いたり、お口の周りに触れたりして、歯磨きのための口慣らしをはじめましょう!!上の前歯が生えてきたら、仕上げ磨きをはじめます。ママ・パパも小さなお口の歯磨きに慣れていきましょう!!     ③歯をフッ素で丈夫にする 多かれ少なかれ、むし歯菌は赤ちゃんのお口に感染するものです。そこで、フッ素を使って赤ちゃんの歯を固くて丈夫な歯にしてあげましょう!!フッ素には、歯の再石灰化を促進する(溶けかかった歯を補修する)働きもあります。歯が生えたらすぐに使いはじめましょう!!     上記にて、『むし歯菌は周囲の人から感染する』ことがお分かりいただけたところで、ここで問題発生です!!赤ちゃんに一番近い、ママ・パパのお口は大丈夫なのか?!ということです!! お口が清潔で穏やかむし歯菌を持っている人から少量もらうのか、それとも凶悪なむし歯菌がいてむし歯で苦労している方から大量にもらうのか、これによって将来むし歯になりにくくなったり、そうでなかったりするのです。   むし歯菌の感染源はその約75%が母親、そして15%が父親、そして残りの10%が祖母や保育所の保育士さんだということが分かっています。ただ、先ほどもお話ししたように、むし歯菌は誰もが持つごく一般的な常在菌で、唾液も手やお口の周りなどいろんな所についています。スプーンの共用を避けるなどの必要最低限のことはしっかり守るとしても、徹底的に防ごうとすると、あれをしてはダメ、これをしてもダメと大変な努力が必要になります。それでは子育ての喜びが半減してしまいますし、日常生活にだって支障が出てしまいます。     ここで提案したいのが、感染源であるママ・パパの口腔環境を改善する『ご両親の口腔ケア』です。つまり、対症療法的に頑張ってストレスを増やすのではなく、お子さんとのスキンシップを心配しないですむように、その原因を改善しましょう。赤ちゃんのむし歯を心配するなら、まずご両親のお口のメインテナンスから!!遠回りのようでいて、いちばん効果が高い方法ですよ!!