皆さんは”過剰歯”をご存知ですか?
過剰歯は比較的珍しいものですが、ある方も時々見られるため、歯科医師の診察を受けることが大切です。
この記事では、過剰歯が発見された場合に抜歯が必要かどうかについて、具体的なケースに基づいて解説していきます。
■過剰歯とは?
過剰歯とは、通常の歯の数を超えて生えてくる余分な歯のことを指します。一般的には、乳歯や永久歯の歯列に対して通常よりも多くの歯が生える現象です。過剰歯は口腔内のさまざまな場所で発生する可能性があり、上顎や下顎のどちらにも見られることがあります。
また、過剰歯の形状やサイズは多岐にわたり、正常な歯と見分けがつかない場合もあれば、異常な形状をしていることもあります。
過剰歯が発生する原因は明確には解明されていませんが、遺伝的要因や発育過程における異常が関与していると考えられています。過剰歯は一般的に痛みを伴わないため、発見が遅れることが多いです。しかし、適切な治療を行わないと、さまざまな口腔内の問題を引き起こす可能性があります。
■子供、大人の本来の歯の本数
①子どもの歯(乳歯)
子どもの歯、つまり乳歯は通常20本あります。乳歯は生後6か月から3歳くらいまでの間に生え揃い、上下左右それぞれに10本ずつ配置されます。乳歯は永久歯が生えるスペースを確保し、正しい位置に導く役割を果たします。そのため、乳歯の健康は非常に重要です。
②大人の歯(永久歯)
大人の歯、つまり永久歯は28本(親知らずを入れると通常32本)あります。
永久歯は6歳ごろから生え始め、12歳から13歳ごろにはほとんどの歯が生え揃います。最後に生えるのが親知らず(第三大臼歯)で、通常18歳から25歳ごろに生えてきます。永久歯は一生使う歯であり、しっかりとしたケアとメンテナンスが必要です。
次に、過剰歯がもたらす具体的な問題やその治療方法について詳しく見ていきましょう。
■過剰歯がもたらす原因
①歯列不正
過剰歯が生えてくると、正常な歯の位置がずれたり、歯列が乱れたりすることがあります。特に、前歯の間に過剰歯が生える場合、前歯の間隔が広がり、見た目に影響を与えることがあります。また、奥歯に過剰歯が生えると、噛み合わせに影響を与えることもあります。
②歯の萌出障害
過剰歯が存在すると、正常な歯が適切に萌出(生え出すこと)できない場合があります。特に、子供の成長期においては、過剰歯が正常な歯の萌出を妨げることがあり、その結果、歯の萌出が遅れることがあります。
③歯ぐきや顎の骨への影響
過剰歯が歯ぐきや顎の骨に影響を与えることがあります。過剰歯が歯ぐきに埋まっている場合、炎症や感染の原因となることがあります。また、顎の骨の中に埋まっている過剰歯は、顎の骨の発育に影響を与えることがあります。
④咀嚼障害
過剰歯が存在すると、正常な咀嚼(噛むこと)が難しくなることがあります。特に奥歯に過剰歯が生える場合、噛み合わせが悪くなり、食物をうまく噛むことができなくなることがあります。
⑤見た目の問題
過剰歯が前歯に生える場合、見た目に大きな影響を与えることがあります。歯列が乱れることで、笑顔や顔のバランスに影響を与え、自信を持って笑えなくなることもあります。
◾️過剰歯の診断
過剰歯の診断には、歯科医師による視診やX線検査が用いられます。X線検査により、過剰歯の位置や形状、影響を受けている歯列の状態を詳細に確認することができます。
◾️過剰歯の治療方法
過剰歯の治療は、その位置や影響の度合いによって異なります。以下に代表的な治療方法を挙げます。
①経過観察
過剰歯が特に問題を引き起こさない場合、定期的な観察を行い、成長や変化を見守ることがあります。特に乳歯の段階で生じる過剰歯の場合、自然に脱落することもあります。
②矯正治療
過剰歯が原因で歯列が乱れている場合、矯正治療が必要になることがあります。矯正治療によって歯列を整えることで、咬合状態の改善や審美的な問題を解決することができます。
③抜歯
過剰歯が明らかに問題を引き起こしている場合、抜歯が選択肢となります。抜歯は通常、局所麻酔下で行われるため、痛みはほとんど感じません。抜歯後は適切なケアを行うことで、回復を促進します。
まとめ
過剰歯はその存在によって様々な問題を引き起こす可能性がありますが、適切な診断と治療を行うことで問題を解決することが可能です。
経過観察、矯正治療、抜歯などの選択肢を歯科医師と相談し、自分に最適な治療方法を選ぶことが重要です。
過剰歯についてお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。
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八戸市
補綴専門医
セラミック
ジルコニア
ホワイトニング
インビザラインGO(マウスピース矯正)
中里デンタルクリニック.
歯科医師 歯学博士 中里好宏
住所:八戸市鷹匠小路12-1
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