「ちゃんと歯みがきしているのに、虫歯になってしまった…」そんな経験はありませんか?
虫歯は誰にでも起こりうる身近なトラブルですが、実は毎日のちょっとした習慣で予防ができるものです。
この記事では、歯科医院に通わなくても自宅でできる「虫歯予防の基本」を、食生活と歯みがきの2つの視点からわかりやすく解説します。
正しい知識を身につけて、大切な歯を守る第一歩を一緒に始めましょう。
◼️食生活を見直して虫歯を予防しよう
毎日の食習慣が虫歯予防に与える影響はとても大きく、食べるタイミングや内容によって、虫歯リスクは変わります。
①間食の回数を減らすことが大切
口の中は、食事をするたびに酸性に傾きます。この酸性状態が続くと、歯のエナメル質が溶けやすくなります。特に、甘いものや炭水化物を含む食品を頻繁に摂ると、虫歯の原因菌が酸を作りやすくなります。
したがって、だらだら食べを避け、1回1回の食事の間に十分な時間を空けて、唾液が酸を中和する時間を与えることが重要です。
②甘い飲み物にも要注意
清涼飲料水やスポーツドリンク、甘いコーヒーなどの飲み物は、糖分を多く含み、知らないうちに虫歯リスクを高める原因になります。特に、ちびちび飲む習慣は要注意です。
水やお茶など、糖分を含まない飲み物を選ぶように意識しましょう。
③よく噛む食事を心がけよう
よく噛んで食べると、唾液の分泌が促進されます。唾液は口内の酸を中和し、虫歯菌の活動を抑える働きがあるため、自然な虫歯予防になります。柔らかい食品ばかりでなく、噛みごたえのある食材も取り入れましょう。
◼️正しい歯みがきで毎日のケアを徹底しよう
虫歯予防の基本は、毎日の歯みがきです。ただし、磨いているつもりでも、磨けていない部分があると虫歯になってしまいます。
①歯ブラシの選び方と使い方のコツ
歯ブラシは、ヘッドが小さめで毛先が平らなものがおすすめです。奥歯や歯と歯の間など、細かい部分にもしっかり届くものを選びましょう。
毛先が開いてきたら、早めに交換することも大切です(目安は1ヶ月に1回程度)。
②歯と歯の間はデンタルフロスを使ってケア
歯ブラシだけでは落としきれない汚れが、歯と歯の間に残ってしまいます。デンタルフロスや歯間ブラシを併用することで、より効果的なプラーク(歯垢)除去が可能になります。
夜寝る前のケアは特に念入りに行いましょう。就寝中は唾液の分泌が減るため、虫歯菌が活発になりやすい時間帯です。
③歯みがき粉の選び方もポイント
フッ素入りの歯みがき粉は、歯の再石灰化を助け、虫歯の発生を防ぎます。フッ素濃度が1450ppmのものが一般的ですが、年齢やリスクに応じて適切な製品を選ぶようにしましょう。
歯みがき後は、口をすすぎすぎない(1回すすぐ程度)ことも、フッ素の効果を持続させるために有効です。
◼️自宅でできる簡単な予防行動を続けよう
虫歯は、特別な治療をしなくても、日々の意識と行動で予防することが可能です。
①就寝前は何も食べない・飲まない
就寝前に食べ物や甘い飲み物を摂ると、就寝中の唾液分泌が少ないタイミングで虫歯菌が活性化しやすくなります。寝る前は何も口にせず、きれいな状態で眠ることが予防の第一歩です。
②定期的に歯のセルフチェックをしよう
鏡を見て、歯ぐきの腫れや出血、黒ずみなどの異常がないかをチェックしましょう。初期の虫歯や歯周病は痛みがないことも多いため、早期発見のためにセルフチェックを習慣にするのが効果的です。
◼️家族で取り組む虫歯予防
虫歯予防は、一人ひとりの努力も大切ですが、家族全体で意識することで、より高い効果が期待できます。特に、小さなお子さんや高齢の家族と一緒に暮らしている場合は、それぞれのライフステージに応じたサポートが重要です。
①子どもの虫歯は「予防がすべて」
乳歯は永久歯よりもやわらかく、虫歯が進行しやすい特徴があります。そのため、「痛がってから歯医者へ」ではなく、予防が何よりも大切です。
子ども自身が歯みがきを習慣化できるよう、最初のうちは親が仕上げみがきをしてあげましょう。特に就寝前は、親子で一緒に歯みがきをするなど、「楽しい習慣」として根づかせる工夫も効果的です。
また、ジュースやおやつの摂り方にも注意が必要です。時間を決めて摂取することで、だらだら食べ・飲みを避けられ、虫歯リスクを抑えられます。
②高齢者の口腔ケアも忘れずに
高齢になると、唾液の分泌量が減ったり、歯ぐきが下がったりすることで、虫歯になりやすくなります。また、部分入れ歯やブリッジを使用している方は、清掃が不十分になりがちです。
高齢の家族には、やさしい毛の歯ブラシや、口腔ケア用のジェルを使うなど、本人の負担が少ない方法でサポートを行いましょう。ときには家族が手伝ってあげることも、虫歯予防と健康維持の一助になります。
③食卓からできる虫歯対策
家族での食事は、虫歯予防にも良い機会です。食事のリズムが整えば、口腔内のpHバランスも安定し、唾液による自浄作用が働きやすくなります。
特に子どもがいる家庭では、「おやつ=甘いもの」という習慣を見直すことも大切です。果物やチーズ、小魚など、歯にやさしいおやつを選ぶことで、自然と虫歯リスクが下がります。
まとめ:虫歯予防は日常の積み重ねから
虫歯は「予防できる病気」です。正しい食生活と適切な歯みがきの習慣を取り入れることで、多くの虫歯は未然に防げます。
この機会に、ご自身の食習慣や歯みがきの方法を見直して、今日から実践してみましょう。小さな行動が、将来の大きな健康につながります。
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八戸市
補綴専門医
セラミック
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中里デンタルクリニック.
歯学博士 補綴専門医 中里好宏
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