インビザラインGoは、特に前歯部分の軽度な歯並びの乱れを対象としたマウスピース矯正システムですが、すべてのケースで適用できるわけではありません。
この記事では、インビザラインGoが適用できない主なケースについて詳しく解説します。
■インビザラインGOとは?
インビザラインGoは、奥歯を除く計20本の歯を対象にしたマウスピース矯正システムです。具体的には、奥歯2本(親知らずを含めると3本)を除いた、前歯から第2小臼歯までの上下の歯を対象としています。
インビザラインGoでは、取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを整え、前歯のわずかなズレやすき間の矯正など、前歯部分の軽度の歯並びの乱れを改善します。
■インビザラインGOの適用範囲
インビザラインGoは、マウスピースの統計上、特定の条件下で効果を発揮します。
以下のような場合に適用されることが一般的です。
① 叢生(乱ぐい歯)
歯が重なり合って不規則に並ぶ状態を指します。主な原因としては、顎の大きさと歯の大きさの不調和、早期に乳歯が抜けてしまったことや、遺伝的要因などが挙げられます。
② 空隙歯列(すきっ歯)
歯と歯の間に隙間がある状態です。原因としては、歯のサイズが小さい、顎が大きい、歯の数が少ない、舌の癖(舌で歯を押す癖)などが考えられます。
③ 交叉咬合
上下の歯が正しい位置で噛み合わず、一部の歯が内側や外側にずれて噛み合う状態です。原因には、顎の成長不均衡、遺伝的要因、指しゃぶりなどの悪習慣が影響することがあります。
④ 開咬
上下の前歯が閉じた状態でも接触せず、隙間ができる状態です。主な原因としては、指しゃぶりや舌の突き出し癖、口呼吸、遺伝的要因が考えられます。
これらの条件に該当している場合でも、歯並びの状態によってはインビザラインGoを使用することが難しいかもしれません。
以下に、インビザラインGoが適用できない主なケースを紹介します。
■インビザラインGOが適用できないケース
1、中度から重度の不正咬合
インビザラインGoは軽度の歯並びの乱れを対象としているため、中度から重度の不正咬合には対応できません。不正咬合には、過度な出っ歯、骨格的な問題の受け口などが含まれます。このようなケースでは、より強力な矯正装置や他の矯正方法が必要となることが多いです。
2、大幅な歯の移動が必要な場合
インビザラインGoは、前歯部分の軽度な調整に適していますが、大幅な歯の移動が必要な場合には対応できません。例えば、歯の位置を大きく変える必要がある場合には、他の矯正方法が適用されることが一般的です。
3、奥歯の問題がある場合
インビザラインGoは奥歯を除いた前歯から第2小臼歯までを対象としているため、奥歯に問題がある場合には適用できません。奥歯の不正咬合や噛み合わせの問題がある場合には、他の矯正方法を検討する必要があります。
4、骨格的な問題がある場合
骨格的な問題、例えば顎の成長に関連する問題がある場合には、インビザラインGoでは対応できません。これらの問題は、外科的な手術と併用した矯正治療が必要となることが多いです。
5、重度の歯周病がある場合
重度の歯周病がある場合、インビザラインGoによる矯正治療は適切ではありません。
歯周病が進行すると、歯を支える骨や組織が破壊され、歯が不安定になります。この状態で矯正力を加えると、さらに歯が動いたり、脱落したりするリスクが高まります。
また、歯周病自体の治療が優先されるため、まずは歯周病の治療と管理を行い、口腔内の健康を回復させる必要があります。
その後、歯周病が完治もしくはリスクが少なくなった場合に、矯正治療を検討することを推奨しております。
まとめ
インビザラインGoは、前歯部分の軽度な歯並びの乱れを改善するための効果的な矯正方法ですが、すべてのケースに対応できるわけではありません。中度から重度の不正咬合、大幅な歯の移動が必要な場合、奥歯の問題、骨格的な問題がある場合には、他の矯正方法を検討する必要があります。
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八戸市
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歯科医師 歯学博士 中里好宏
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