すでに医療機関や薬局でマイナンバー保険証が導入されており、今後は健康保険証が廃止されて、2024年12月2日には「マイナ保険証」が原則義務化されます。
本記事では、歯科医院でマイナンバーカードと保険証が一体化した「マイナンバーカード保険証(マイナ保険証)」を使うメリットと利用方法についてご紹介しましょう。
■マイナ保険証とは
マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようにする制度です。
具体的には、マイナンバーカードに健康保険証の情報を紐付けることで、従来の健康保険証の代わりに医療機関や薬局で使用できるようになります。
これにより、1枚のカードで複数の機能を果たすことができ、利便性が向上します。
■マイナ保険証を使うメリット
■医療情報の共有がスムーズ
マイナ保険証を使用すると、医療機関同士で患者様の医療情報を共有しやすくなります。
これにより、診療の効率が向上し、適切な治療が受けやすくなります。
■健康管理が一元化
マイナ保険証を通じて、個人の健康情報が一元的に管理されるため、過去の診療履歴や処方薬の情報を簡単に確認することができます。
これにより、自分自身の健康管理がしやすくなります。
■緊急時の迅速な対応
緊急時には、マイナ保険証を通じて迅速に患者様の医療情報にアクセスできるため、適切な処置が迅速に行われる可能性が高まります
■マイナポータルで確定申告時に医療費控除が簡単に
医療費控除とは、その年の1月1日から12月31日までに自己または生計を共にする配偶者や親族のために支払った医療費が一定額を超える場合に、その超えた金額を所得控除として申請できる制度です。
従来は、1年分の医療費の領収書を管理し、「医療費控除の明細書」を作成して確定申告時に提出する必要がありました。
しかし、マイナポータルを利用すれば、医療費通知情報を管理でき、e-Taxと連携することで確定申告時に医療費控除のデータを自動入力できます。
これにより、領収書の管理・保管が不要となり、医療費控除の申請が簡単になります。
■マイナ保険証を持たない場合
マイナ保険証を持たない場合、現在加入している医療保険者から「資格確認証」が交付されます。
資格確認証は原則申請不要で、有効期限は最長5年の範囲内で各保険者が設定します。
■実際にどう使われるのか?
■歯科医院での利用
歯科医院でも、マイナ保険証を利用することができます。
診察の際にマイナ保険証を提示することで、簡単に保険情報を確認し、スムーズに診療を開始できます。
また、患者様の過去の診療履歴を把握することで、より適切な治療計画を立てることができます。
■医療機関間での連携
マイナ保険証を利用することで、他の医療機関と情報を共有しやすくなります。例えば、他の病院で受けた治療や処方された薬の情報を歯科医院でも確認できるため、
重複したお薬の処方などを避けることができます。
■今後のマイナ保険証を使う時の注意点
■セキュリティ対策
マイナ保険証には個人情報が多く含まれているため、セキュリティ対策が重要です。カードを紛失した場合には速やかに警察やマイナポータルに報告し、不正利用を防ぐための対策を講じる必要があります。
■利用登録が必要
マイナ保険証を利用するためには、事前に利用登録を行う必要があります。
登録はマイナポータルや市区町村の窓口で行うことができますので、早めに手続きを進めることをお勧めします。
■パスワード管理
マイナ保険証を利用する際には、4桁のパスワードが必要です。このパスワードを忘れないようにし、他人に知られないように管理することが大切です。
■まとめ
マイナ保険証は、医療情報の共有がスムーズになるなど、多くのメリットがあります。しかし、利用する際にはセキュリティ対策や事前の利用登録が必要です。2024年12月2日には義務化されるため、早めに準備を進めておくことをお勧めします。