歯科医院を受診した際にレントゲン撮影に誘導され、「なぜお願いしていないのに撮影が必要なの?」「レントゲン撮影をする意味は?」と不安や疑問を抱いたことがある人も少なくないかもしれません。しかし、歯科医院でレントゲン撮影を行うことには理由があります。
本記事では、レントゲン撮影が必要な理由とレントゲン撮影の種類とその特徴について詳しく解説していきます。
■レントゲンの種類
歯科医院では主に下記の3種類のレントゲンが使用されます。
①パノラマレントゲン
一般的に広く使用されている、顎全体を撮影できるレントゲンです。広範囲を撮影できるため、顎骨や歯の状態、関節などの状態を一枚で確認することができます。お口の中の全体像を見ることができるのでインプラント治療や歯列矯正治療の計画に役立つほか、撮影時間が短いので患者様にとっての負担も少ないです。
【パノラマレントゲンでわかること】
・歯の全体の位置や状態の把握
・わかりやすい位置にある虫歯の有無
・親知らずの生え方や位置
・歯周病の進行状態
②デンタルレントゲン

問題がありそうな部分や患者様が違和感を抱えている部分など、特定の歯や組織の一部分を拡大し撮影するレントゲンです。いくつかの角度から撮影を行うため、数枚の画像が得られます。
【デンタルレントゲンでわかること】
・詰め物や被せ物など補綴物のトラブル
・虫歯の進行や歯間部などの見えにくい場所の虫歯の有無
・歯根の健康状態
③歯科用CT
一般的なレントゲンは平面的な画像なのに対し、歯科用CTは3D画像を撮影できる高度なレントゲン装置です。撮影できる範囲は、顎全体や歯の一部まで設定可能です。歯の構造や位置関係、顎骨の状態をコンピュータで360度立体的に把握できるため、全方位からお口の中をチェックできます。インプラント治療をするにあたって欠かせない装置です。
【歯科用CTでわかること】
・骨の密度や厚さ、形状
・歯の周囲にある神経や血管の位置
・顎関節の問題や構造
■レントゲンで虫歯はどう映る?
レントゲン写真では、虫歯がある場合は歯よりも黒く、金属性の詰め物や被せ物は歯よりも白っぽく映し出されます。レントゲン写真の見方を知っておくことで、自分の状態もより正確に知ることができるようになります。
■レントゲン撮影のメリットや重要性

レントゲン撮影を受ける最も大きなメリットは、目では見えない問題を発見できることです。歯の表面に問題がなくても、歯の内部や歯根、歯周組織に問題が隠れていることは多々あります。虫歯が進行している場合や、歯周病の進行、歯の根に炎症がある場合、レントゲン画像を見ることで早期に適切な治療を行うことができます。
また、レントゲン撮影は治療のためだけでなく予防の観点からも重要な検査です。定期的にレントゲン検査を受けることで、症状が現れていない段階で問題を発見できることがあります。早期に発見できれば軽度な治療で済むことが多く、患者様にとっても負担が少なくなります。そのほか、治療終了後の経過を知るために使用されることもあります。経過は良好か、治療は成功したか、新たな問題が再発していないかを確認するために、定期的にレントゲン検査を受けることがおすすめです。
■レントゲン撮影はどのくらいの頻度で受ければいい?
レントゲン撮影でわかること、見えることが多岐にわたることをご理解いただけたと思いますが、ではレントゲン撮影はどのくらいの頻度で受ければよいのでしょうか?レントゲン撮影は、少なくとも1年に1回は受けることがおすすめです。特に定期的に撮影していただきたいのがパノラマレントゲンです。定期的にパノラマレントゲンで撮影を行っていれば、自覚症状がなく目には見えないトラブルでも早期に発見することができます。早い段階でケアや治療を行うためにも、最低でも1年に1回はレントゲン撮影を受けるようにしましょう。
■まとめ
口腔内の定期的なメンテナンスと並行しながら、1年に1回はレントゲン撮影を受けるようにしましょう。放置して後々治療で痛い思いをするよりも、早期発見や早期治療で、心身の負担が少ない処置を受ける方が経済的なメリットもあります。
当院では予防歯科にも力を入れており、定期的なプロフェッショナルケアや検査をおすすめしております。「最近歯科医院に行っていないな」「歯の健康状態が気になる」という方はぜひ当院にお越しください。状態をしっかり診た上で、より適した治療やケアをご提案させていただきます。
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八戸市
補綴専門医
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インビザラインGO(マウスピース矯正)
中里デンタルクリニック.
歯科医師 歯学博士 中里好宏
住所:八戸市鷹匠小路12-1
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