ホワイトニングは歯を白くするために行う施術ですが、実は虫歯予防効果もあります。本記事ではホワイトニン グが虫歯予防につながる理由をお話しします。
 

■ホワイトニングが虫歯予防になる理由 

ホワイトニングが虫歯予防につながる理由を、詳しく見ていきましょう。 

①ホワイトニングをした後はフッ素が浸透しやすくなる 

ホワイトニング施術を受けた後にフッ素塗布の処置やフッ素が含まれる歯磨き粉を使用すると、浸透力が高まる ということが明らかになっています。実際に、2004年に行われた日本大学松戸歯学部の研究によると、ホワイト ニング直後にフッ素を歯に塗布した場合とホワイトニングせずにフッ素を塗布した場合を比較した時では、ホワ イトニングをしていた時の方がフッ化アパタイトが多くできたという結果も出ています。酸に対する抵抗力が強い フッ化アパタイトが多ければ、それだけ虫歯に対する抵抗力も高くなります。 

②ホワイトニング後は歯が綺麗になるでセルフケアも丁寧になる 

ホワイトニングの効果を実感すると自然とその効果を維持するために毎日の歯磨きを丁寧に行うようになりま す。薬剤などの直接的な効果以外にも、意識の高さが変わり、虫歯予防につながるようになるという効果もあります。 

③ホワイトニングの前には必ずクリーニングが行われる 

医療ホワイトニングでは、ホワイトニングの効果を十分に発揮させるために施術を行う前に必ずクリーニングが 行われます。歯に付着した汚れや着色を落とすことができるため、自ずと虫歯予防にもつながります。クリーニ ングは有資格者が専門的な器具を用いて行うため、自力で落とせない細かいところまで綺麗にできます。 

■ホワイトニングの種類でも変わる！

ホワイトニングは、セルフホワイトニングと医療ホワイトニングにわけられます。セルフホワイトニングは専用のサ ロンなどでスタッフの指示に従って機器を使用して自分で施術を行います。一方医療ホワイトニングは、歯科医 院で有資格者が施術を担当したり、指導や指示を受けて自分で行います。医療ホワイトニングはさらに「オフィス ホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」に分けられます。医療ホワイトニングとセルフ ホワイトニングとでは使用できる薬剤が異なり、医療ホワイトニングは歯科医師免許を所持している人だけが扱 える「過酸化水素」または「過酸化尿素」が含まれる薬剤を使用できます。なかでもオフィスホワイトニングはす べての施術を歯科医院内で行うため、濃度の高い薬剤を使用できます。 

✔️再石灰化が進む 

オフィスホワイトニングで過酸化水素入りの薬剤を使用して施術を行った場合、歯の再石灰化が早く起こること が明らかになっています（2009年神奈川歯科大学の研究による）。 

✔️初期虫歯が改善することもある 

オフィスホワイトニングにより再石灰化が促されることで、初期虫歯が改善されたという事例もあります。穴が空 いている虫歯には効果は期待できませんが、歯の表面が少し溶けているだけの初期状態であれば、オフィスホ ワイトニングで改善する可能性もあります。 

✔️フリーラジカルによる原因菌の殺菌作用がある 

過酸化水素が分解するときにフリーラジカルが発生しますが、このフリーラジカル虫歯の原因菌を9割以上死滅 させることが明らかになっています（東北大学の研究による）。 

■まとめ 

ホワイトニングを受けることで得られるメリットは見た目だけに留まりません。ホワイトニングを受けて自分の歯に 自信がつくと自分の意識も高くなります。