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なぜ正しい姿勢が大事なの?

こんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。皆様いかがお過ごしでしょうか?最近は涼しい日も増えて秋を感じるようになってきましたね。ただし、油断は禁物です!季節の変わり目は体調管理にくれぐれもお気をつけください。 さて、今回の話題は「なぜ正しい姿勢が大事なのか」についてです!前回は「食べる姿勢」について詳しくご説明しました。「歯科」と「姿勢」は関係があるのか?と疑問に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、食べやすさや飲み込みやすさと深い関係があるのです。 ▼あごが上がっていない 飲み込むときにあごが上がっていると、食べ物が気管に入りやすくなります。これは大人になり、高齢になってお口の機能が弱まってきた場合、誤嚥や窒息のリスクとなります。正しい食べかたを身につけておくと将来的にも役立ちます。 ▼机といすの高さが合っている ・食べることは手と目と口の協調運動です。机の高さが合っていないと、手が動かしにくいので食べにくいです。 ・机が高すぎる場合は、せっかくおいしい料理をつくっても、子どもの目線ではお皿のなかが見えていないこともあります。 ・お子さんは自分で机やいすを選べませんので、親御さんのほうで環境を整えてあげましょう。机が高すぎるならいすにクッションを敷く、いすが高すぎるなら足元に台を置くというのもいいです。 ▼足の裏が床についている ・何かを飲み込むとき、足の裏を地面につけて飲み込むのと、足の裏がブラブラと地面についていない状態で飲み込むのと、どちらが飲み込みやすいでしょうか。足の裏が地面についているほうが飲み込みやすいです。 ・飲み込むときは、1回息が止まり、気管が塞がって食道が開きます。一瞬の緊張状態にあるわけで、そのため踏ん張れると飲み込みやすいのです。 ・特別養護老人ホームでは、車いすのかたが食事をする際には、足の裏が安定するように足元にかたい台を置きます。そのほうが飲み込みやすくなり誤嚥のリスクが低下します。 ▼背筋が伸びている ・猫背でからだが前に傾いているときと、まっすぐ背筋を伸ばした状態では、どちらが食べやすいでしょうか。前傾姿勢では、お口まわりの筋肉が動かしにくいと感じるはずです。 ・一方、背筋が伸びたよい姿勢だと、体幹が安定するので、お口まわりの筋肉やあごをリズミカルに動かしやすくなります。つまり前歯で噛み切って奥歯でしっかり咀嚼するという、理想的なお口の動かしかたがしやすくなるのです。 次回は、唇や舌の正しい姿勢についてのお話になります。お楽しみに!