今日からできる「正しい姿勢」
みなさんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の木村です。
9月も半ですが、なかなか涼しくならず暑い日が続いていますね。残暑が厳しい日々です。そろそろ秋が待ち遠しくなってきました。
今回は前回の続きです!今回は食べる姿勢とお口の機能の関係を紐解きながら、食べる姿勢の重要性についてお話しをしたいと思います。
▼意外な盲点、「食べる姿勢」
食べるために何が必要かを考えたとき、専門家の視点でよくいわれるのは次の3つです。
①形態:食べるために必要な歯が生えているか、歯は健康か、よく噛める噛み合わせになっているか。
②機能:それらを協調運動させる筋肉や神経が発達しているか。
③意欲:お子さんに「食べたい」という気持ちがあるか。
ただ、このほかにも大切なことがあります。それが「食べる姿勢」です。食べるときの姿勢は、食べやすさ・食べにくさに直結し、お口の動きや舌の動きのほか、誤嚥や窒息の予防などの「安全な飲み込み」にも関係します。しかも、ちょっと気をつけるだけで改善しやすい要因でもあります。
食べるときの姿勢を見てみましょう。ポイントは、机といすの高さ、あごの角度、骨盤が立って背筋が伸びているか、足の裏が床についているかです。「当たり前のことですね」と思うかもしれませんが、よくない姿勢で食べているお子さんは、意外と多いのです。子どもの食についてお悩みの親御さんに、おうちでの食事のようすを撮影してもらうと、机が高かったり猫背だったり、足が床につかずブラブラしているお子さんが多数見受けられます。
▼食べるときにも正しいフォームがある!
オリンピックの選手が正しいフォームでからだを動かしてパフォーマンスを発揮しているように、食べるときにも正しいフォーム=姿勢があります。
正しい姿勢とはつまり、よく噛めて安全に飲み込める姿勢です。食べやすく飲み込みやすいのはもちろん、お口の筋肉を動かしやすい姿勢なので、お子さんの食べる機能の成長がおのずと促されます。
お口の筋肉をしっかり動かして食べられるようになることで、顔面やあごの成長発達につながるほか、舌やほおを動かす力やくちびるを閉じる力がついていきます。これは歯並びやお口ポカンの防止にも影響します。
ちなみに、正しい食べる姿勢は私たち大人にも大事です。これを機会に、みなさんもご自分の食べるときの姿勢を見直してみてはいかがでしょうか。
次回は「なぜ正しい姿勢が大事なのか」という点を紐解いていきますのでお楽しみに!