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デンタルフロス、歯間ブラシを使うと歯と歯の間の歯茎を強くする?!

皆さんこんにちわ。中里デンタルクリニック歯科衛生士の松田です。 最近はかなり冷え込んできて体が心配ですね、、、。コロナウイルスも流行ってきていますから、お体には十分気をつけてくださいね! さて、今回はデンタルフロスや歯間ブラシを使うと歯と歯の間の歯茎が強くなるって本当?という話題です♪ フロスや歯間ブラシは磨き残しをとるだけというイメージが多いですよね。 歯と歯の間の歯肉は内側がくぼんでいて、プラーク(細菌の塊)が溜まりやすい形をしています。そこで清掃できるのがフロスと歯間ブラシ。ですがこれらの道具には、プラークを落とす以外にも、歯肉の組織を強くする効果があります。 歯肉には硬い歯肉と柔らかい歯肉があります。お口を「イー」としたときに見える歯肉は「角化歯肉」といい、固くて丈夫な歯茎です。 一方、歯と歯の間の歯茎は角化の度合いが引くい、弱い組織。細菌への抵抗性が低く、歯周病になりやすいです。そのため、歯と歯の間の歯茎はウィークポイントといえます。 歯と歯の間をフロスや歯間ブラシで磨くようになると、この弱い組織に刺激が与えられます。すると細菌への抵抗性が増し、歯周病の予防い繋がります。(ひいては体全体の県央増進へと繋がります) ここで「刺激が歯茎を強くするって本当?」という疑問が浮かぶことでしょう。これを裏付ける研究に、猿をつかった研究があります。歯周ポケットのある歯のまわりを切開して、歯肉を表側に反転し、そのまま縫合します。このとき、今まで歯周ポケットの内側にあった歯肉が露出します。 歯周ポケットの内側の歯肉は、歯と歯の間の歯肉と同じように、角化していない弱い組織です。これが露出して刺激を受けるようになったこととで、どのように変化するのでしょうか。猿には気の毒ですがこのまま一週間過ごしてもらうことにしました。そして一定期間ごとに組織の状態を調べてもらったところ、角化が確認されたのです。 では次に、先程の実験とは逆に、反転した歯肉を内側に織り込んで縫合しました。この場合、いままで外側に露出していた(角化していた)歯肉が露出しなくなります。 この歯肉がどうなったかというと、先程とは反対の結果。刺激を受けなくなるので、角化していた歯肉が弱くなってしましました。つまり、歯肉は刺激が加えられると鍛えられて強くなり、刺激が加えられないと弱くなる、といえます。このことから、歯ブラシだけで歯を磨くのではなく、補助的な道具をつかって磨くことが大切だとわかりましたね!実際に歯ブラシだけだと60%の磨き残ししか落とせないと言われています。。 ただし、刺激が重要だからといって、歯と歯の間の歯肉にフロスや歯間ブラシをグリグリ押し付けるのはよくありません。歯肉が傷つきますし、歯間乳頭(歯と歯の間の膨らんだ部分)が圧迫されてなくなり、歯の隙間が目立つようになってしまいます。フロスや歯間ブラシは、歯の根元に添わせて動かすだけで、自然と周りの歯肉荷糸や毛先が当たるので、十分な刺激となります。患者さんの中でも「フロスをしたら歯茎から血がでた」「痛い」との声が多数あります。適切なツール、方法を知り歯茎を健康みしていきましょうね! 自分に合うサイズの歯ブラシがどれかわからない方や、フロスの使い方がいまいちよくわからない方はぜひお気軽に私達に聞いてくださいね!当医院ではたくさんの種類の歯間ブラシのサイズがあり、サイズをお図りすることもできますし、患者様の磨き残しを調べた上でやり方などもお教えすることができます。 また、昨年から始めています唾液検査などもありますので、そちらでも患者様にあった歯磨き粉、歯ブラシなどもご提案できることができます! 気になる方はスタッフまでお声がけください(*^^*)