お口の機能低下を予防しよう!
皆さんこんにちは!中里デンタルクリニック.歯科衛生士の堀内です。最近は丁度良い気温の日々が続いて過ごしやすいですね。一方で急に天候が変わって豪雨になったり、地方によっては「ひょう」が降ったりしているそうですよ。天候によって体調も変化しやすいので、くれぐれもお気をつけください。
さて、今回の話題は「口腔機能低下症」についてです。皆さんは「口腔機能低下症」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
噛む、飲み込む、話すといったお口の機能は、からだの筋肉と同じように、加齢とともに衰えていきます。例えば、のどにある喉頭蓋の弁の動きが悪くなると、ムセや咳払いをしやすくなりますし、舌の力が弱まったり唾液の分泌が減ると、食べ物がのどにつかえやすくなります。このような変化を「口腔機能低下症」と言い、全身の健康を損なう最初の段階になると考えられています。
お口の老化は早めに気づけば、そのぶん予防もしやすいのですが、そもそもご自分のお口の機能が衰えはじめていることに気づいていない方がとても多いのです。
健康なお口の特徴は、
①唾液が充分に分泌
②引き締まったくちびるや頬
③舌の動きも良い
④飲み込みにも問題がない
ですが、老化したお口は、
①唾液が減ってお口が乾燥
②くちびるや頬の筋肉が衰える
③舌の筋肉も衰える
④飲み込みがうまくいかなくなってくる
のが特徴です。
上記の老化したお口の特徴に1つでも当てはまるなあ〜と感じた方がいましたら、「口腔機能低下症」の疑いがあります!
そんなかたでも、今日からできるお口の筋肉を鍛えるエクササイズがいくつかありますので、そのうちの一つをご紹介したいと思います。
それはズバリ!「パタカラ体操」です。パタカラ体操とは「パ、タ、カ、ラ」の音を5秒間出し続ける体操です。簡単ですよね?簡単ですが、これがお口の筋肉を鍛えるのにものすごく効果的なのです。
①パの音
上下のくちびるを破裂させるように動かします。これでくちびるを開け閉めする力が鍛えられます。
②タの音
舌の先を上あごにつけたり離したりして動かします。これで舌の先の筋肉が鍛えられます。
③カの音
舌の奥を上あごにつけたり離したりして動かします。これで舌の奥の筋肉とのどの筋肉、喉頭蓋の弁が鍛えられます。
④ラの音
舌の先をまるめて前歯の裏につけ動かします。これで舌の先の筋肉が鍛えられます。
気が向いた時に5秒間ずつ行って頂くだけで、何もやらないとでは差が開いてくると思われます。ぜひ、挑戦してみてください。
また、中里デンタルクリニック.では新たに「口腔機能低下症」かどうかを判断する機械を導入しました!現在65歳以上の方に、その機械を使った検査をお願いしております。ぜひ、今からでも検査を通じて「お口の老化」の予防に努めていきましょう!