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歯科で気づく!閉塞性睡眠時無呼吸

皆さんこんにちは!中里デンタルクリニックアシスタントの山内です。 最近暑くなってきて半袖を着る方も多く見られるようになりましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?   さて今回は「閉塞性睡眠時無呼吸」についてのお話をしていきます。 「歯科と睡眠って関係ないよね?」と思っている方がほとんどだと思いますが、実は歯医者さんがお口の中を見ると患者さんが良い睡眠を取れているのかが丸わかりなんです。 詰め物がすぐに外れたり、歯ぎしりで歯が削れている方はもしかして毎晩いびきをかいて寝ているのかもしれません。 いびきは就寝中に酸欠になっている兆候で、放置していると命に関わる場合もあります。 この機会に「閉塞性睡眠時無呼吸」についてもっと知っていきましょう!   体や脳の健康に重大なリスクをもたらす「閉塞性睡眠時無呼吸」。 「なぜ歯科が治療を呼びかけるの?」「医科の分野では?」と不思議に思われるかもしれませんが、これには実は理由があります。 私たちが患者さんのお口を診察すると、ご自身では気づいていなかったり、それほど重要視せず放置している「閉塞性睡眠時無呼吸」の兆候に気づくことがあるからなのです。 「閉塞性睡眠時無呼吸」の前段階のいびきは寝入りばなに起きることが多く、呼吸が妨げられ苦しいため、頻繁に覚醒が起きます。 その眠りが浅くなった時に起きやすいのが歯ぎしりです。 歯ぎしりは何が原因で起こるのかはまだはっきりとは分かっていませんが、「いびきをかく→苦しくて眠りが浅くなる→歯ぎしりをする」と繰り返されることによって、歯ぎしりによる歯の摩耗、頬や舌に残る食いしばりの痕、被せ物や詰め物の痛みなど特徴的な痕跡がお口の中に見られることが多いのです。 気づくポイントは他にもあって、チェアに仰向けになっていただき診察を始めた途端、患者さんがいびきをかき始めるのです。 歯科治療で緊張される方は多いのですが、それでも睡魔に勝てず寝てしまう、これはよほどの眠気ですよね。 これらのサインを見逃したら、将来患者さんの命に関わるかもしれません。 歯科が熱心に「睡眠時無呼吸の検査を受けた方が良いですよ」と患者さんにお声がけするのはそんな理由があるからなのです。   「閉塞性睡眠時無呼吸」は命に関わる病気です。 若い方も「たかがいびき」と油断せず、就寝中に酸欠になっていないか、検査と診断、治療を受けましょう。